外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第49問
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 局所性の副作用として、適用部位に発疹・発赤、痒み等が現れることがある。これらの副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合がある。b ヘパリン類似物質は、きり傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面からの出血を抑えることを目的として用いられる。c 副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を配合した外皮用薬は、水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等又は化膿している患部については症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある。d ハッカ油は、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 誤 です。
【(a)正しい ―― 症状と副作用の区別が難しい】
外皮用薬の局所性の副作用として、適用部位に発疹・発赤、痒み等が現れることがあります。そして、これらの副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合があります。記述のとおりです。
湿疹に塗った薬で湿疹が出た、という場合、それが元の症状なのか薬による副作用なのかは、見た目では区別がつきません。
そのため、外皮用薬を使用して症状が悪化した場合や、患部の状態が変わらない場合には、いったん使用を中止するよう助言することが大切です。
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【(b)が誤り ―― ヘパリン類似物質は血行促進】
ヘパリン類似物質は、血行促進作用のほか、抗炎症作用、保湿作用があるとされます。出血を抑える成分ではありません。
むしろ逆で、ヘパリン類似物質には血液凝固を抑える働きがあります。そのため、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)の診断を受けた人では、使用を避ける必要があります。
きり傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面からの出血を抑えることを目的として用いられるのは、止血成分であるナファゾリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)です。
外皮用薬に配合される成分で、血行に関わるものを整理しておきましょう。
ヘパリン類似物質 …… 血行促進、抗炎症、保湿。血液凝固を抑える
ポリエチレンスルホン酸ナトリウム …… 血行促進
ニコチン酸ベンジルエステル …… 血行促進
ナファゾリン塩酸塩 …… 血管収縮による止血
【(c)正しい ―― ステロイドは感染部位に使わない】
副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)を配合した外皮用薬は、水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等、または化膿している患部については、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要があります。記述のとおりです。
理由は、ステロイド性抗炎症成分が免疫機能を低下させるためです。細菌、真菌、ウイルスによる感染があるところで免疫を抑えれば、感染が広がってしまいます。
ステロイド性抗炎症成分については、次の点もあわせて押さえてください。
広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない
長期連用を避ける
一般用医薬品では、コルチゾンに換算して1グラム又は1ミリリットル中0.025ミリグラムを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける
【(d)が誤り ―― ハッカ油は冷感刺激】
ハッカ油は、冷感刺激を与える成分です。温感刺激ではありません。
冷感刺激成分は、皮膚表面に冷感刺激を与えることで、軽い炎症を起こしている患部の血行を促す効果や、患部の痛みや痒みを鎮める効果が期待されます。打撲や捻挫などの急性の腫れに用いるのが基本です。
冷感刺激成分 …… メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油
温感刺激成分 …… カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、トウガラシ
温感刺激成分については、入浴前後の使用を避けること、貼付部位をこたつや電気毛布等の保温器具で温めないことが重要です。強い痛みを生じるおそれがあるためです。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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