漢方処方製剤と適用となる症状・体質との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第57問

漢方処方製剤と適用となる症状・体質との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(製剤) (適用となる症状・体質)a 大柴胡湯 ― 体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒b 黄連解毒湯 ― 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎c 防風通聖散 ― 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症d 清上防風湯 ― 体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(b)(c)の2つです。 この設問は、a と d に別の処方の説明が当てはめられているという作りになっています。 【(a)が誤り ―― 書かれているのは補中益気湯】 「体力虚弱で、元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒」に適するのは、補中益気湯です。大柴胡湯ではありません。 大柴胡湯は、体力充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされます。
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大柴胡湯 …… 体力充実。脇腹からみぞおちが苦しい。便秘傾向。ダイオウを含む 補中益気湯 …… 体力虚弱。元気がなく、胃腸の働きが衰えて疲れやすい。カンゾウを含む 体力の見立てが正反対ですので、そこが最大の手がかりになります。 なお、大柴胡湯は、まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎を生じることがあります。体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きです。 【(b)正しい ―― 黄連解毒湯】 黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされます。記述のとおりです。 体の虚弱な人には不向きです。また、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症を生じることがあります。 腸間膜静脈硬化症は、長期服用(5年以上)により生じることがあるとされ、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返し現れます。黄連解毒湯とセットで覚えておきましょう。 【(c)正しい ―― 防風通聖散】 防風通聖散は、体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症に適すとされます。記述のとおりです。 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウをすべて含むという点が特徴です。そのため注意事項も多くなります。 体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人には不向き 小児に対する適用はない 他の瀉下薬との併用を避ける まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症 肥満症に用いられる漢方処方は、体力で区別します。 防風通聖散 …… 体力充実。腹部に皮下脂肪が多く、便秘がち 大柴胡湯 …… 体力充実。脇腹からみぞおちが苦しく、便秘傾向 防已黄耆湯 …… 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるもの。水ぶとり 【(d)が誤り ―― 書かれているのは人参湯】 「体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎」に適するのは、人参湯(理中丸)です。清上防風湯ではありません。 清上防風湯は、体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな(酒さ)に適すとされます。にきびに用いる処方です。 構成生薬としてカンゾウを含み、胃腸の弱い人には不向きです。まれに重篤な副作用として、肝機能障害、偽アルドステロン症、腸間膜静脈硬化症を生じることがあります。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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