骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第69問
骨格系及び筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 関節周囲を包む膜(滑膜)は軟骨の働きを助け、靱帯は骨を連結し、関節部を補強している。b 骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられている乳酸が減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、乳酸の代謝に伴って生成するグリコーゲンが蓄積して、筋組織の収縮性が高まる現象である。c 骨にはリン等の無機質を蓄える機能や、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する機能がある。d 心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)正しい ―― 滑膜と靱帯】
関節周囲を包む膜(滑膜)は軟骨の働きを助け、靱帯は骨を連結し、関節部を補強しています。記述のとおりです。
関節の構造を整理しておきましょう。
関節軟骨 …… 骨の関節面を覆い、衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにする
滑膜 …… 関節周囲を包む膜。軟骨の働きを助ける
靱帯 …… 骨を連結し、関節部を補強する
【(b)が誤り ―― 乳酸とグリコーゲンが入れ替わっている】
正しくは、骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象です。
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問題文は次の3点で誤っています。
減少するのは「グリコーゲン」であって、乳酸ではない
蓄積するのは「乳酸」であって、グリコーゲンではない
収縮性は「低下」するのであって、高まるのではない
グリコーゲンがエネルギー源として蓄えられ、それを使った結果として乳酸が生まれるという流れを押さえておけば、入れ替えにすぐ気づけます。疲れたときに「乳酸がたまる」という言い方は日常でも耳にしますので、そこから導くこともできます。
【(c)正しい ―― 骨の機能】
骨にはリン等の無機質を蓄える機能や、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する機能があります。記述のとおりです。
骨の機能は5つにまとめられます。
身体各部の支持機能 …… 頭部や内臓を支える
臓器保護機能 …… 骨格内に臓器を収め、保護する
運動機能 …… 骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する
造血機能 …… 骨髄で血球(赤血球、白血球、血小板)を産生する
貯蔵機能 …… カルシウムやリン等の無機質を蓄える
なお、骨の成長が停止した後も、一生を通じて骨吸収と骨形成が繰り返されます。この釣り合いによって一定の骨密度が保たれる、という点も重要です。
また、造血機能をもつのは、主として胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、大腿骨等の骨髄であり、すべての骨の骨髄で造血が行われるわけではありません。
【(d)正しい ―― 心筋の特徴】
心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、不随意筋でありながら筋線維には骨格筋のような横縞模様(横紋)があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えています。記述のとおりです。
筋組織の3分類を整理しておきましょう。
骨格筋 …… 横紋あり / 随意筋 / 体性神経系が支配 / 疲労しやすい
平滑筋 …… 横紋なし / 不随意筋 / 自律神経系が支配 / 比較的疲労しにくい
心筋 …… 横紋あり / 不随意筋 / 自律神経系が支配 / 強い収縮力と持久力
心筋は、横紋があるのに不随意筋という点が例外的で、そこが狙われます。「心臓は意識では止められないが、模様はある」と押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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