鼻及び耳に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第68問

鼻及び耳に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 鼻は、嗅覚情報の受容器官で、空気中を漂う物質を鼻腔内に吸い込み、その化学的刺激を感じとる。また、鼻腔は、線毛を持たない粘膜で覆われている。b 鼻の周囲の骨内には、骨の強さや形を保ちつつ重量を軽くするため、鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔という。c 内耳は、外耳と中耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室からなる。d 前庭の内部は、リンパ液で満たされており、リンパ液の動きが平衡感覚として感知される。乗物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。

正答 (3)
正答は (3)。(b、d)の組み合わせです。 【(a)誤り ―― 鼻腔は線毛を持つ粘膜で覆われている】 ここが引っかけどころです。鼻腔の内壁は、粘液分泌腺が多く分布する粘膜で覆われており、線毛を持っています。「線毛を持たない粘膜で覆われている」という記述は誤りです。 前半の「鼻は嗅覚情報の受容器官で、空気中を漂う物質を鼻腔内に吸い込み、その化学的刺激を感じとる」は正しい記述です。後半だけが差し替えられている作りです。 線毛には役割があります。吸い込まれた粉塵や細菌等の異物を粘液にからめ取り、線毛運動によって排出するためです。鼻が空気の入口である以上、この掃除の仕組みがなければ肺まで異物が届いてしまいます。
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鼻についてもう少し押さえておいてください。 鼻腔の入り口(鼻孔)には鼻毛があり、空気中の塵、埃等を  吸い込まないようにするフィルターの役目を果たす 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)が、  におい成分の刺激を受け取って、その情報が脳へ伝えられる 嗅覚は順応を起こしやすく、同じにおいを継続して嗅いでいると  次第にそのにおいを感じなくなる 鼻腔と副鼻腔を連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると  副鼻腔の開口部がふさがりやすくなり、副鼻腔に炎症を生じることがある 【(b)正しい ―― 副鼻腔】 鼻の周囲の骨内には、骨の強さや形を保ちつつ重量を軽くするため、鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔といいます。設問のとおりです。 副鼻腔も、鼻腔と同様に線毛を持つ粘膜で覆われています。 【(c)誤り ―― 説明されているのは中耳】 ここも引っかけどころです。外耳と内耳をつなぐ部分は中耳です。内耳ではありません。 耳は三つに分けられます。 外耳  耳介と外耳道からなる。耳介で集めた音を鼓膜まで伝える。       外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる 中耳  鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。鼓膜が振動し、       鼓室内の耳小骨がその振動を増幅して内耳へ伝える。       鼓室は耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている 内耳  聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭からなる。       いずれもリンパ液で満たされている 設問は中耳の説明を内耳のものとして出し、さらに構成要素から耳小骨と耳管を落としているという二重の作りです。 なお、小児は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすいという点も頻出です。 【(d)正しい ―― 前庭とリンパ液】 前庭の内部はリンパ液で満たされており、リンパ液の動きが平衡感覚として感知されます。 乗物酔い(動揺病)は、乗物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調です。設問のとおりです。 前庭はさらに二つに分かれます。 耳石器官  水平・垂直方向の加速度を感知する 半規管   体の回転や傾きを感知する 蝸牛(聴覚)と前庭(平衡)の役割分担は、乗物酔い防止薬の設問ともつながる基礎です。しっかり押さえてください。

出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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