次の記述は、通関士となる資格及び通関士の資格の喪失に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番…

通関業法 通関業法 第19問

次の記述は、通関士となる資格及び通関士の資格の喪失に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (2)
正答は (2)。 【通関士の資格の喪失(第32条)】 通関業法第32条は、通関士が次のいずれかに該当するときは通関士でなくなると定めています。  第1号 第31条第1項の確認を受けた通関業者の通関業務に従事しないこととなったとき  第2号 第6条第1号から第9号までのいずれかに該当するに至ったとき  第3号 第29条第1項の規定により通関士試験の合格の決定が取り消されたとき  第4号 偽りその他不正の手段により第31条第1項の確認を受けたことが判明したとき この四つが限定列挙である点がまず重要です。
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【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。退職すれば、確認を受けた通関業者の通関業務に従事しないこととなりますから、第32条第1号により通関士でなくなります。なお、通関士試験の合格そのものが失われるわけではないので、別の通関業者に雇われて再び確認を受ければ、また通関士になることができます。「通関士の資格」と「試験合格の地位」を区別してください。 (2) 正しい記述です。疾病により現実には通関業務を行えない状態であっても、確認を受けた通関業者の通関業務に従事する者としての地位が続いている限り、第32条第1号には該当しません。したがって通関士でなくなることはありません。第1号がいう「従事しないこととなつたとき」は、地位そのものがなくなった場合を指します。 (3) 誤りです。通関士試験は全国で一つの試験であり、合格の効果に地域的な制限はありません。受験地を管轄する税関の区域内でのみ通関士となる資格を有する、という仕組みは存在しません。 (4) 誤りです。まず処分をする者が違います。通関士試験の合格の決定の取消しは第29条第1項に基づき財務大臣が行うものであって、税関長ではありません。また、不正の手段により第31条第1項の確認を受けたことが判明した場合は、第32条第4号により通関士でなくなるのであって、試験合格の決定が取り消されるわけでもありません。第29条第1項の取消しは、試験そのものに関して不正の行為があった場合の話です。 (5) 誤りです。合格の公告の日から一定期間通関士として従事しないと資格を失う、という規定は置かれていません。試験合格の効果は、期間の経過によって消えるものではありません。 【間違えやすい対比】  試験の合格が取り消される → 第29条第1項、財務大臣が行う  通関士でなくなる     → 第32条各号  通関士として従事できなくなる → 第35条第1項の懲戒処分による停止・禁止 この三つは効果も手続も別物です。ひとまとめにせず、根拠条文ごとに整理しておきましょう。

出典:第57回 通関士試験 通関業法 第19問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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