次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。…

関税法等 関税法等 第8問

次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

正答 (2)(4)(5)
正答は、(2)、(4)、(5) の三つです。 【輸出通関の基本】 輸出申告は、原則として貨物を保税地域等に入れた後にする必要はありませんが、検査は保税地域等に搬入した状態で受けるのが原則です。これに対し、特定輸出申告などの特例や、搬入前検査の取扱いが例外として用意されています。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。関税法第67条の3第1項後段は、特定委託輸出者が特定委託輸出申告を行うときは、その申告に係る貨物が置かれている場所から当該貨物を外国貿易船等に積み込もうとする開港、税関空港または不開港までの運送を特定保税運送者に委託しなければならないと明記しています。保税地域に入れないまま許可を受ける以上、貨物が確実に船積みまで管理されることを担保する必要があるからです。「委託することを要しない」は条文と正反対です。
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(2) 正しい記述です。関税法第68条は、税関長が、輸出または輸入の許可の判断のために必要があるときは、契約書、仕入書その他の申告の内容を確認するために必要な書類を提出させることができると定めています。仕入書のほか、契約書や包装明細書がここに含まれます。 (3) 誤りです。保税地域への搬入前に検査を行うことができるのは、単に輸出者の申出があったというだけでは足りません。コンテナーに詰められた状態の貨物のように、搬入後に検査すると再度の開梱や再包装が必要になるなど、搬入前に検査することに合理性があり、かつ搬入前の検査に支障がないと認められる場合に限られます。この肢は要件を「申出があること」だけに単純化している点が誤りです。 (4) 正しい記述です。再包装が困難な貨物で、仕入書によりその内容が明らかであり、保税地域に搬入される前に検査を実施することについて支障がない場合には、輸出者からの申出により、輸出申告の後、搬入前に検査を行うことができる取扱いとなっています。(3)と読み比べて、要件が具体的に書かれているかどうかで判断するのが実戦的です。 (5) 正しい記述です。関税法施行令第59条の2第2項は、輸出申告書に記載すべき貨物の価格について、当該貨物の本邦の輸出港における本船甲板渡し価格によるものと定めています。いわゆる本船甲板渡し価格であり、輸入の課税価格が原則として保険料と運賃を含む価格であるのと対照的です。航空機によって輸出される貨物についてはこれに準ずる条件による価格、無償で輸出される貨物については有償で輸出されるものとした場合の価格によります。 【輸出と輸入の価格の対比】 輸出申告価格は積み出す港で船に載せるまでの価格、輸入の課税価格は本邦の輸入港に到着するまでの運賃と保険料を含んだ価格です。どちらも「国境で区切る」という発想は同じですが、含める費用の範囲が反対方向になります。ここを取り違えると計算問題で大きく崩れますので、言葉の意味から押さえておきましょう。

出典:第57回 通関士試験 関税法等 第8問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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