次の記述は、関税率表における物品の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号…
通関実務 通関実務 第14問
次の記述は、関税率表における物品の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「0」をマークしなさい。関連する関税率表の類の表題は、以下のとおり。
- (1)第5類の類注において、毛皮は、第5類には含まないこととされている。
- (2)第9類の類注において、第09.04項から第09.10項までの異なる項の二以上の物品の混合物は、関税率表の解釈に関する通則3を適用して所属を決定することとされている。
- (3)第44類の類注において、活性炭は、第44類には含まないこととされている。
- (4)第70類の類注において、義眼は、第70類には含まないこととされている。
- (5)第88類の類注において、同類の無人航空機には、専ら娯楽用に設計された飛行する玩具を含まないこととされている。
- (6)誤っている記述はない
正答 (2)
正答は (2)。
【類注の役割】
関税率表の解釈に関する通則1により、物品の所属は項の規定および関係する部または類の注の規定に従って決定します。類注には、その類に含まれないものを列挙する除外規定と、所属の決め方を特別に定める規定とがあります。本問は主として除外規定を問うており、選択肢(2)だけが所属の決め方に関するものです。
【各選択肢の検討】
(1) 正しい記述です。第5類は「動物性生産品(他の類に該当するものを除く。)」の類であり、その類注で毛皮を除いています。毛皮およびその製品は第43類に属します。
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(2) 誤っている記述です。第9類の類注は、第09.04項から第09.10項までの異なる項の二以上の物品の混合物について、第09.10項に属するものとする旨を定めています。すなわち、通則3を適用して重要な特性を与えている材料を探したり、数字上の配列において最後となる項によったりするのではなく、注の規定によって所属が一つに決まります。通則1のとおり、類の注は通則3に優先しますから、混合物であるからといって当然に通則3を持ち出すことはできません。
(3) 正しい記述です。第44類は「木材及びその製品並びに木炭」の類ですが、その類注で活性炭を除いています。活性炭は第38類(各種の化学工業生産品)に属します。原料が木であっても、吸着という機能を持たせた化学工業生産品として扱われるということです。
(4) 正しい記述です。第70類は「ガラス及びその製品」の類ですが、その類注で義眼を除いています。義眼は第90類(光学機器、医療用機器等)に属します。素材ではなく用途によって所属が決まる例です。
(5) 正しい記述です。第88類の類注は、同類の無人航空機に、専ら娯楽用に設計された飛行する玩具を含まない旨を定めています。娯楽用の飛行する玩具は第95類(がん具、遊戯用具等)に属します。
【除外規定の覚え方】
類注の除外規定は数が多く、丸暗記は現実的ではありません。「素材は同じでも、用途や機能によって別の類に移る」という共通の発想を押さえたうえで、義眼(ガラスだが第90類)、活性炭(木由来だが第38類)、毛皮(動物性生産品だが第43類)のように、代表的な組み合わせを具体例として覚えるのが効率的です。
出典:第57回 通関士試験 通関実務 第14問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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