次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークし…

通関業法 通関業法 第9問

次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

正答 (1)(3)(5)
正答は、(1)、(3)、(5) の三つです。 【各選択肢の検討】 (1) 正しい記述です。通関業法第20条は、通関業者(法人である場合にはその役員)および通関士は、通関業者または通関士の信用または品位を害するような行為をしてはならないと定めています。名あて人に「その他の通関業務の従業者」が含まれない点で、第19条の秘密を守る義務とは範囲が異なります。 (2) 誤りです。第19条にいう「通関業務に関して知り得た秘密」とは、通関業務を行うに当たって依頼者の陳述、文書等から知り得た事実で一般に知られていないもののうち、知られないことにつき依頼者またはその関係者に利益があると客観的に認められるものをいうものとされています。したがって「問わず」とする点が誤りです。一般に知られていない事実であれば何でも秘密になるわけではなく、保護に値する利益があることが前提です。
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(3) 正しい記述です。第33条は「通関士(前条第1号の規定に該当し、第22条第2項の規定による異動の届出がない者を含む。)は、その名義を他人に通関業務のため使用させてはならない」と定めています。括弧書きにより、既に通関士でなくなっているのに異動の届出がされていない者も名義貸しの禁止の対象に取り込まれています。届出が遅れている間に名義だけが生き続けることを防ぐための規定です。 (4) 誤りです。(3)で見たとおり、第33条の括弧書きがまさにこの場面を対象にしています。異動の届出のない者が通関書類に通関士としての自己の記名をさせる行為は、名義を他人に通関業務のため使用させることに当たります。(3)と(4)は同じ条文の表と裏ですから、片方が正しければもう片方は誤りです。 (5) 正しい記述です。第18条の料金の掲示について、掲示する料金表の様式や掲示場所は、社会通念上妥当と考えられる方法により各通関業者が自由に定めて差し支えないものとされています。条文が求めているのは「営業所において依頼者の見やすいように掲示」することであって、様式まで一律に定める趣旨ではありません。 【秘密を守る義務の範囲】 第19条は、通関業者(法人である場合にはその役員)および通関士その他の通関業務の従業者を名あて人とし、これらの者でなくなった後も義務が続きます。禁じられているのは「漏らす」ことと「盗用」することの両方です。第20条の信用失墜行為の禁止と比べると、対象者の範囲が広いことが特徴です。

出典:第58回 通関士試験 通関業法 第9問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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