次の記述は、通関業の許可に基づく地位の承継に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマー…

通関業法 通関業法 第15問

次の記述は、通関業の許可に基づく地位の承継に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (2)
正答は (2)。 【許可の承継(第11条の2)】 相続の場合は、相続人が当然に地位を承継したうえで、死亡後60日以内に承認を申請することができます(第1項、第2項)。合併、分割または譲渡しの場合は、あらかじめ財務大臣の承認を受けたときに承継することができます(第4項)。いずれについても、承継する者が第5条各号のいずれかに適合しない場合または第6条各号のいずれかに該当する場合には、承認をしないものとされています(第3項、第5項)。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。第11条の2第1項の括弧書きは「相続人が二人以上ある場合において、その全員の同意により通関業の許可に基づく地位を承継すべき相続人を選定したときは、その者」と定めています。過半数の同意ではなく全員の同意です。地位を一人に集中させる以上、全員の合意を要するという考え方です。
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(2) 正しい記述です。第11条の2第5項は、財務大臣は、合併後の法人等について第5条各号のいずれかに適合しない場合または第6条各号のいずれかに該当する場合には、第4項の承認をしないものとすると定めています。欠格事由のいずれかに該当するのであれば承認はされません。 (3) 誤りです。会社法上の組織変更は、法人格の同一性を保ったまま会社の種類を変えるものであり、法人が消滅して別の法人が生まれるわけではありません。したがって通関業の許可に基づく地位の承継という問題は生じず、第11条の2の承認の申請手続は要りません。なお、名称の変更が生じるのであれば第12条の変更等の届出の対象にはなります。 (4) 誤りです。第11条の2第6項は、承認をするに際して、承継に係る通関業の許可に付された条件を「取り消し、変更し、又は新たに条件を付することができる」と定めています。変更することもできます。三つの権限がそろっていることを確認してください。 (5) 誤りです。第11条の2第7項は、財務大臣は第2項または第4項の承認をしたときは、直ちにその旨を公告しなければならないと定めています。分割による承継の承認も第4項の承認ですから、公告が必要です。 【公告が必要な場面】  通関業の許可をしたとき(第3条第4項)  許可が消滅したとき(第10条第2項)  承継の承認をしたとき(第11条の2第7項)  通関業者に対する監督処分をしたとき(第34条第2項)  通関士に対する懲戒処分をしたとき(第35条第2項による準用) 通関業者の状態が変わる場面では、取引の相手方が知ることができるよう公告が予定されています。逆に、許可の取消しそのものについては第10条第2項の消滅の公告とは別に独立した公告の規定が置かれていない点にも注意しておきましょう。

出典:第58回 通関士試験 通関業法 第15問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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