次の記述は、関税法及び関税定率法における用語の定義に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番…
関税法等 関税法等 第16問
次の記述は、関税法及び関税定率法における用語の定義に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。
- (1)外国から本邦に到着した貨物(本邦の船舶により外国の排他的経済水域の海域で採捕された水産物を含む。)又は輸出の許可を受けた貨物を本邦に(保税地域を経由するものについては、保税地域を経て本邦に)引き取ることは、関税法第2条第1項第1号(定義)に規定する「輸入」に該当する。
- (2)特例委託輸入者が行う特例申告(特例申告書の提出によって行う関税法第7条第1項(申告)の申告)に係る貨物は、同法第7条の2第2項(申告の特例)に規定する「特例申告貨物」に該当しない。
- (3)先にした納税申告、更正又は関税法第7条の16第2項の規定による決定により納付すべき税額に不足額がある場合において、当該納税申告、更正又は決定に係る課税標準又は納付すべき税額を修正する申告は、同法第7条の14第1項(修正申告)に規定する「修正申告」に該当する。
- (4)輸入申告に係る貨物が経済連携協定の規定に基づき当該経済連携協定の締約国の原産品とされるものであることを申告する書類であって、当該経済連携協定の規定に基づき作成されたものは、関税法施行令第61条第1項第2号ハに規定する「締約国品目証明書」に該当する。
- (5)貨物を特定の国(公海並びに本邦の排他的経済水域の海域及び外国の排他的経済水域の海域で採捕された水産物については、これを採捕したその国の船舶を含む。)から他の国に向けて送り出すことは、関税定率法第2条に規定する「輸出」に該当しない。
- (6)正しい記述はない
正答 (3)
正答は (3)。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。関税法第2条第1項第1号の「輸入」の括弧書きに含まれるのは「外国の船舶により公海で採捕された水産物」です。これに対し、本邦の船舶により公海や排他的経済水域で採捕された水産物は、同項第4号により内国貨物とされます。本邦の船舶が採ったものを本邦に持ち帰ることは、そもそも輸入ではありません。「外国の船舶」と「本邦の船舶」を入れ替える、基本的でありながら間違えやすい肢です。
(2) 誤りです。関税法第7条の2第2項は「特例申告に係る貨物」を特例申告貨物と定義しています。特例申告は特例輸入者だけでなく特例委託輸入者も行うことができますから(同条第1項)、特例委託輸入者が行う特例申告に係る貨物も特例申告貨物に該当します。
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(3) 正しい記述です。関税法第7条の14第1項は、先にした納税申告、更正または決定により納付すべき税額に不足額があるときなどに、それらに係る課税標準または納付すべき税額を修正する申告をすることができるとし、これを修正申告と呼んでいます。本肢はその定義をそのまま述べたものです。
(4) 誤りです。関税法施行令第61条第1項第2号ハにいう「締約国品目証明書」は、経済連携協定の締約国の権限ある当局等が発給する品目に関する証明書です。本肢が説明しているのは、締約国の原産品であることを申告する書類、すなわち同号イの(2)にいう「締約国原産品申告書」です。名称が似ている書類の説明を入れ替える作りになっています。
(5) 誤りです。関税定率法第2条は、「輸出」について、関税法第2条第1項第2号に規定する行為のほか、「貨物を特定の国(公海並びに本邦の排他的経済水域の海域及び外国の排他的経済水域の海域で採捕された水産物については、これを採捕したその国の船舶を含む。)から他の国に向けて送り出すこと」をいうと定めています。本肢の記述はまさにこの定義に当たりますから、「該当しない」とする点が誤りです。関税定率法の「輸出」は、本邦からの送り出しに限らない広い概念である点が特徴です。
【定義規定を読む意味】
関税法と関税定率法では、同じ言葉でも範囲が異なることがあります。関税法の「輸出」は内国貨物を外国に向けて送り出すことに限られるのに対し、関税定率法の「輸出」は外国から外国へ送り出す場合も含みます。加工または修繕のため輸出された貨物の減税など、外国相互間の移動が問題になる場面があるためです。
出典:第58回 通関士試験 関税法等 第16問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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