次の記述は、関税暫定措置法第8条の2の規定による特恵関税制度に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選…

関税法等 関税法等 第23問

次の記述は、関税暫定措置法第8条の2の規定による特恵関税制度に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (2)
正答は (2)。 【特恵関税制度の骨格】 関税暫定措置法第8条の2は、特恵受益国等を原産地とする物品について、一般の税率より低い特恵税率を適用する制度を定めています。適用を受けるには、その物品が特恵受益国等の原産品であること(原産地基準)と、原産地から本邦へ直接運送されたものであること(運送基準)の両方を満たす必要があり、原則として原産地証明書を税関長に提出します。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。直接運送が原則であることはそのとおりですが、「のみ」と言い切ることはできません。運送上の理由により特恵受益国等以外の地域を経由する場合であっても、その地域において積替えおよび一時蔵置以外の取扱いがされなかったことが証明されるときなどは、直接運送されたものとして扱われます。地理的な事情で第三国を経由せざるを得ない場合に、制度の利用を閉ざさないための例外です。
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 正しい記述です。原産地証明書は、その証明に係る物品の輸出の際に、当該物品の輸出者の申告に基づき原産地の税関が発給したものでなければならないこととされ、税関が発給しないこととされている場合には、発給につき権限を有するその他の官公署または商業会議所その他の機関で税関長が適当と認めるものが発給したものによることとされています。 (3) 誤りです。特別特恵受益国、すなわち後発開発途上国を原産地とする物品について無税とされるのは、関税率表に掲げる物品のうち特別特恵の対象として定められたものに限られます。すべての物品について無税とされているわけではありません。 (4) 誤りです。本邦に入国する旅客が別送して輸入する物品であっても、原産地基準と運送基準を満たすのであれば特恵関税の適用を受けることができます。これらの物品については原産地証明書の提出を要しないこととされており、手続が簡素化されているにすぎません。 (5) 誤りです。税関長が物品の種類または形状によりその原産地が明らかであると認めた物品については、原産地証明書の提出を要しないこととされています。「必ず」提出しなければならないとする点が誤りです。 【原産地証明書の提出を要しない場合】  税関長が種類または形状により原産地が明らかであると認めた物品  課税価格の総額が20万円以下の物品  本邦に入国する者がその入国の際に携帯して輸入し、または別送して輸入する物品 証明書を求める実益が乏しい場面が並んでいます。経済連携協定に基づく便益の場合の取扱いと共通する発想です。

出典:第58回 通関士試験 関税法等 第23問(財務省 税関 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「関税法等」のほかの問題

  1. 2025年(令和7年) 関税法等 第14問次の記述は、関税率表の解釈に関する通則(以下「通則」という。)に関するものであるが、その
  2. 2025年(令和7年) 関税法等 第22問次の記述は、関税暫定措置法第8条の2の規定による特恵関税制度に関するものであるが、その記
  3. 2025年(令和7年) 関税法等 第30問次の記述は、関税定率法第8条に規定する不当廉売関税に関するものであるが、その記述の誤って
  4. 2023年(令和5年) 関税法等 第13問次の記述は、関税定率法第4条第1項に規定する課税価格の決定の原則に基づき輸入貨物の課税価
  5. 2023年(令和5年) 関税法等 第21問次の記述は、関税法第73条に規定する輸入の許可前における貨物の引取りに関するものであるが
  6. 2023年(令和5年) 関税法等 第29問次の記述は、電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律に関するものである

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク