次の記述は、関税法に規定する輸出してはならない貨物に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番…

関税法等 関税法等 第29問

次の記述は、関税法に規定する輸出してはならない貨物に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (5)
正答は (5)。 【輸出してはならない貨物(第69条の2)】 関税法第69条の2第1項が掲げるのは、第1号の麻薬等、第2号の児童ポルノ、第3号の特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、著作隣接権または育成者権を侵害する物品、第4号の不正競争防止法に掲げる行為を組成する物品の四つです。輸入してはならない貨物(第69条の11第1項)に比べて数が少なく、回路配置利用権を侵害する物品が入っていない点が特徴です。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。第69条の2第1項第3号の列挙に回路配置利用権は含まれていません。回路配置利用権を侵害する物品は、輸入してはならない貨物には当たりますが、輸出してはならない貨物には当たりません。
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(2) 誤りです。第69条の3第4項は、税関長は認定手続を経た後でなければ第69条の2第2項の措置、すなわち没収して廃棄することができないと定めています。認定手続を経ずに処分することはできません。 (3) 誤りです。育成者権を侵害する貨物に該当するか否かについて農林水産大臣に意見を求めることができるのは、認定手続において認定をするために必要があると認めるときです。輸出差止申立てがあった際に、提出された証拠が侵害の事実を疎明するに足りると認められるか否かについて意見を求める、という仕組みにはなっていません。意見照会の場面を申立ての受理の段階にずらした肢です。 (4) 誤りです。貨物を点検する機会を与えなければならないのは、輸出差止申立てを受理した場合または当該申立てが他の税関長により受理された場合において、その申立てに係る貨物について認定手続を執ったときです。しかも、申立てをした者または輸出しようとする者の申請によります。申立てを行っていない特許権者に対して点検の機会を与えなければならないわけではありません。 (5) 正しい記述です。第69条の3第1項が認定手続の対象としているのは、第69条の2第1項第3号または第4号に掲げる貨物、すなわち知的財産権を侵害する物品と不正競争に関する物品だけです。同項第2号の児童ポルノについては、第69条の2第3項により、該当すると認めるのに相当の理由があるときに輸出しようとする者へ通知することとされているにとどまり、認定手続を執ることは求められていません。 【輸出と輸入の対比】  輸出してはならない貨物  麻薬等、児童ポルノ、知的財産権侵害物品(回路配置利用権を除く)、不正競争に係る物品  輸入してはならない貨物  上記に加えて、銃砲、爆発物、火薬類、特定物質、病原体等、偽造品等、公安または風俗を害すべき物品、回路配置利用権侵害物品 どちらにも共通するのは、認定手続の対象が知的財産関係の貨物に限られ、児童ポルノや公安・風俗に関する貨物は通知の対象にとどまるという点です。

出典:第58回 通関士試験 関税法等 第29問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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