次の記述は、関税の確定、納付、徴収及び還付に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマ…
通関実務 通関実務 第3問
次の記述は、関税の確定、納付、徴収及び還付に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。
- (1)輸入者が、継続した輸入取引に係る輸入貨物の課税価格についての評価(包括)申告書をあらかじめ税関長に提出した場合には、その提出した日から起算して3年以内に限り、当該評価(包括)申告書に記載した事項は、当該輸入貨物に係る個々の輸入申告書に記載することを省略することができる。
- (2)期限後特例申告書に記載された納付すべき税額に相当する関税の納税義務者は、その関税を当該期限後特例申告書を提出した日までに納付しなければならない。
- (3)輸入貨物について輸入の許可後に行う事後審査は、納税に関する事項について行うこととされている。
- (4)税関長は、総合保税地域に外国貨物を置くことが承認された日から2年を超えて当該総合保税地域にある当該外国貨物を収容したときは、当該総合保税地域の許可を受けた法人又は当該外国貨物を管理していた者から、当該外国貨物に係る関税を直ちに徴収する。
- (5)納税申告により納付すべき税額が確定した関税に係る過納金で、その納付すべき税額を減少させる更正(関税法第7条の15第1項の規定による更正の請求に基づく更正を除く。)により生じたものを還付する場合には、当該過納金に係る関税の納付があった日の翌日から起算して1月を経過する日の翌日から還付のため支払決定をする日までの期間の日数に応じた還付加算金をその還付すべき金額に加算する。
正答 (2)(3)
正答は、(2)、(3) の二つです。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。継続した輸入取引に係る輸入貨物の課税価格について、あらかじめ包括して評価に関する申告をしておく取扱いがありますが、その申告が有効とされる期間は2年とされており、3年ではありません。課税価格の計算の前提となる取引条件は時間の経過とともに変わり得るため、一定期間で見直すこととされています。
(2) 正しい記述です。関税法第9条第2項第2号は、期限後特例申告書に記載された納付すべき税額に相当する関税の納期限を「当該期限後特例申告書を提出した日」と定めています。期限内特例申告書の場合が特例申告書の提出期限であるのと対比して覚えてください。
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(3) 正しい記述です。輸入の許可後に行う事後審査は、関税法第105条第1項第6号に基づく質問検査等により、納税に関する事項について行うこととされています。輸入の許可の段階では確認しきれない課税価格や税率の適用を、事後に帳簿書類を通じて確かめる仕組みです。
(4) 誤りです。保税地域に置くことができる期間を経過した外国貨物は収容の対象となりますが、収容は貨物を税関の管理下に移す処分であって、それによって直ちに関税を徴収するという規定は置かれていません。収容された貨物が公売に付された場合には、その代金をもって関税に充てることになります。
(5) 誤りです。関税法第13条第2項第1号は、更正等により納付すべき税額が確定した関税に係る過納金について、還付加算金の計算の起算日を「当該過納金に係る関税の納付があつた日」の翌日としています。納付があった日の翌日から起算して1月を経過する日の翌日ではありません。なお、更正の請求に基づく更正により生じた過納金については同項第2号が別に定めており、更正の請求があった日の翌日から起算して3月を経過する日と、当該更正があった日の翌日から起算して1月を経過する日とのいずれか早い日の翌日が起算日となります。
【還付加算金の起算日を整理する】
職権による更正等により生じた過納金 関税の納付があった日の翌日から
更正の請求に基づく更正により生じた過納金 請求から3月と更正から1月の早い方の日の翌日から
その他の過誤納金 過誤納となった日の翌日から起算して1月を経過する日の翌日から
納税者の側から働きかけた場合には、税関が検討する期間を見込んで起算日が後ろにずれる、という考え方で整理できます。
出典:第58回 通関士試験 通関実務 第3問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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