次の記述は、関税法第7条第3項の規定に基づく輸入貨物についての教示に係る照会(以下「事前照会」という。)のうち関税率表の…

通関実務 通関実務 第5問

次の記述は、関税法第7条第3項の規定に基づく輸入貨物についての教示に係る照会(以下「事前照会」という。)のうち関税率表の適用上の所属区分に係る照会に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

正答 (2)(5)
正答は、(2)、(5) の二つです。 【事前教示制度】 関税法第7条第3項は、税関は納税義務者その他の関係者から関税率表の適用上の所属、税率、課税標準等の教示を求められたときは、その適切な教示に努めるものとすると定めています。これを受けて、文書による照会と回答の仕組みが設けられており、あらかじめ所属区分や税率を確かめておくことで、輸入申告の際の手続を円滑に進められるようになっています。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。文書による回答のうち輸入申告の際に尊重されるのは、関税率表適用上の所属区分や関税率など関税に関する事項です。他法令の適用の有無などは参考として示されるものであり、すべての項目が尊重されるわけではありません。税関の権限が及ぶ範囲を超える事項にまで拘束力に近い効果を認めることはできないからです。
解説の続きをみる続きを閉じる
(2) 正しい記述です。文書による事前照会を受理した後に、その照会が文書による回答の対象とならないことが判明したときは、その理由を記載した書面を作成し、照会者に速やかに送付することとされています。対象外である理由を明らかにして、照会者が次の行動をとれるようにするためです。 (3) 誤りです。法令の改正により回答が影響を受け、変更によって照会者が不利となる場合について、改正が行われた日から3月を経過する日を限度として改正前と同様の扱いを受けられるという取扱いは置かれていません。本肢は存在しない経過措置を作り出しています。 (4) 誤りです。新規の輸入品であって市場に流通する前に知られると不利益を受けるおそれがあるとして照会者から申出があったものについては、公開を一定期間見合わせる取扱いがありますが、期間を限らずに公開しないというものではありません。事前教示の回答を公開するのは、同種の貨物を輸入する者にとっての予測可能性を高めるためであり、非公開は例外的かつ期間を限った扱いになります。 (5) 正しい記述です。関税率表適用上の所属区分についての回答について、照会者が再検討を希望する場合には、回答の交付または送達を受けた日の翌日から起算して2月以内に意見の申出を行うことができることとされています。 【事前教示を使う意味】 文書による回答を受けておけば、原則として3年間、同一の貨物について輸入申告の際に尊重されます。分類が争いになりやすい貨物を継続的に輸入する場合には、あらかじめ確認しておくことで、申告後の更正や加算税のリスクを減らすことができます。

出典:第58回 通関士試験 通関実務 第5問(財務省 税関 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「通関実務」のほかの問題

  1. 2025年(令和7年) 通関実務 第6問輸入しようとする貨物について、経済連携協定における関税についての特別の規定による便益の適
  2. 2025年(令和7年) 通関実務 第13問次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その
  3. 2025年(令和7年) 通関実務 第15問次の記述は、関税率表における物品の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤っているも
  4. 2023年(令和5年) 通関実務 第3問次の記述は、輸入通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、そ
  5. 2023年(令和5年) 通関実務 第7問次に掲げる物品のうち、関税暫定措置法第8条の2第1項の特恵関税に関し、関税暫定措置法施行
  6. 2023年(令和5年) 通関実務 第14問次の記述は、関税率表における物品の所属の決定に関するものであるが、その記述の誤っているも

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク