次の記述は、経済上の連携に関する日本国と欧州連合との間の協定(以下「EU協定」という。)における関税についての特別の規定…

通関実務 通関実務 第16問

次の記述は、経済上の連携に関する日本国と欧州連合との間の協定(以下「EU協定」という。)における関税についての特別の規定による便益に係る税率(以下「EU協定税率」という。)の適用を受けるための手続に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (4)
正答は (4)。 【日欧州連合経済連携協定の原産地手続】 この協定は自己申告制度のみを採用しており、輸出者が作成する原産地に関する申告と、輸入者の知識に基づく申告のいずれかによって、特恵的な税率の適用を要求します。第三者機関が発給する原産地証明書は用いません。 【各選択肢の検討】 (1) 正しい記述です。輸出者が作成する原産地に関する申告の申告文は、協定の附属書に規定されている言語により作成することができ、英語に限られません。締約国が多数の言語を用いている実情に合わせた取扱いです。 (2) 正しい記述です。関税暫定措置法第12条の4に基づき、税関長は、当該貨物を輸入する者に対して原産品であることを明らかにする資料の提供を求めることができます。
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(3) 正しい記述です。原産地に関する申告文はインボイス等の商業上の文書上に作成することとされていますが、商業上の文書の添付書類として別紙に作成されたものであっても差し支えないこととされています。 (4) 誤っている記述です。輸入後に原産品であるかどうかの確認を受けた場合において、輸入者が十分な情報を提供できないときは、税関長は、当該輸出者が所在する欧州連合構成国の税関当局に対して情報を要請することができます。自己申告制度を採る以上、輸入国の側で事後に検証できる仕組みがなければ制度が成り立ちません。「要請することができないこととされている」とする点が誤りです。 (5) 正しい記述です。課税価格の総額が20万円以下の貨物については、輸出者自己申告によるものか輸入者自己申告によるものかを問わず、締約国原産品申告書の提出を要しません。少額の貨物にまで書類の提出を求めることの負担を避けるためです。 【輸入者の知識による申告】 輸入者自己申告は、輸入者自身が生産の工程や材料の原産地について十分な情報を持っている場合に用いられます。関連会社間の取引などが典型です。そのような情報を持たないまま輸入者自己申告を選ぶと、事後の確認に応じられず便益を否認されることになりますので、制度の使い分けが重要になります。

出典:第58回 通関士試験 通関実務 第16問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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