次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一…
通関業法 通関業法 第16問
次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。
- (1)通関業務に関し、依頼者から受領した輸入申告に係る仕入書は、通関業者が保存しなければならない通関業務に関する書類に該当する。
- (2)通関業務に関する料金の受領を証する書類の写しは、通関業者が保存しなければならない通関業務に関する書類に該当しない。
- (3)通関業務に関し、依頼者から依頼を受けたことを証する書類は、通関業者が保存しなければならない通関業務に関する書類に該当する。
- (4)法人である通関業者の通関業務を担当する役員が、通関業法の規定に違反する行為をして罰金の刑に処せられた場合において、当該通関業者が当該役員を速やかに更迭したときは、当該通関業務を担当する役員の氏名及びその異動を財務大臣に届け出ることを要しない。
- (5)認定通関業者は、通関士その他の通関業務の従業者の氏名及びその異動を財務大臣に届け出ることを要しない。
- (6)正しい記述はない
正答 (3)
正答は (3)。
【保存しなければならない書類】
通関業法第22条第1項を受けた通関業法施行令第8条第2項は、保存すべき通関業務に関する書類を次の三つに限定しています。
第1号 通関業務に関し税関官署または財務大臣に提出した申告書、申請書、不服申立書その他これらに準ずる書類の写し
第2号 通関業務に関し、依頼者から依頼を受けたことを証する書類
第3号 通関業務に関する料金の受領を証する書類の写し
保存期間は同条第3項により、書類は作成の日後3年間です。
【各選択肢の検討】
解説の続きをみる続きを閉じる
(1) 誤りです。依頼者から受領した仕入書は、上記三つの類型のいずれにも当たりません。課税価格の計算に使う重要な資料ではありますが、通関業者に保存を義務づける書類としては挙がっていません。
(2) 誤りです。料金の受領を証する書類の写しは施行令第8条第2項第3号に明記されており、保存の対象です。
(3) 正しい記述です。依頼者から依頼を受けたことを証する書類は施行令第8条第2項第2号に当たります。誰の依頼に基づいて手続を行ったのかを後から確認できるようにするための書類です。
(4) 誤りです。通関業務を担当する役員に異動があった場合には、第22条第2項および施行令第9条第1項により、その都度、氏名および異動の内容を届け出なければなりません。役員を更迭したことによって届出が不要になるということはありません。むしろ、罰金の刑に処せられたことにより当該法人が第6条第10号に該当するに至れば、第12条第2号の届出も必要になります。
(5) 誤りです。認定通関業者であっても、通関士その他の通関業務の従業者の氏名およびその異動を届け出る義務は免除されていません。認定通関業者に認められているのは、関税法上の手続の簡素化と、通関業法第9条の営業所の新設に係る届出の特例です。
【届出と保存の対象を混同しない】
保存すべき書類 提出した書類の写し、依頼を受けたことを証する書類、料金の受領を証する書類の写し
保存しなくてよい 仕入書、運賃明細書、保険料明細書など依頼者から受領した資料
実務上は依頼者から受け取った資料も保管しているのが通常ですが、法令上の義務の対象は限定されています。この違いが問われます。
出典:第59回 通関士試験 通関業法 第16問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
「通関業法」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 通関業法 第17問次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、
- 2024年(令和6年) 通関業法 第6問次の記述は、通関業務及び関連業務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべ
- 2024年(令和6年) 通関業法 第10問次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、
- 2024年(令和6年) 通関業法 第14問次の記述は、通関業法第10条に規定する通関業の許可の消滅及び同法第11条に規定する通関業
- 2024年(令和6年) 通関業法 第18問次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、
- 2023年(令和5年) 通関業法 第8問次の記述は、通関業法第15条に規定する更正に関する意見の聴取及び同法第16条に規定する検
スポンサーリンク

