次の記述は、関税の確定、納付及び徴収に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークし…
関税法等 関税法等 第8問
次の記述は、関税の確定、納付及び徴収に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。
- (1)期限後特例申告をする場合に、その特例申告に係る関税に併せて納付することとされている延滞税の税額の確定については、賦課課税方式が適用される。
- (2)課税標準となるべき価格が20万円を超え、かつ、寄贈物品であって輸入者から関税法第67条(輸出又は輸入の許可)の申告を行う旨の申出がない郵便物に対する関税の税額の確定については、賦課課税方式が適用される。
- (3)関税法第6条の2第1項第2号ニに規定する一定の事実が生じた場合に直ちに徴収するものとされている関税につき、その納期限までに完納されない場合には、税関長は、当該納期限から50日以内に督促状を発して当該関税の納付を督促しなければならないこととされている。
- (4)関税定率法第10条第2項(変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等)の規定による関税の払戻しが、これを受ける者の誤った申請に基づいて過大な額で行われた場合には、税関長は、関税法第8条第4項(賦課課税方式による関税の確定)の規定に基づき賦課決定通知書をその払戻しを受けた者に送達することとされている。
- (5)輸入の許可を受けて引き取られた貨物について、納付された関税に不足額があり、当該許可の際当該貨物の輸入者とされた者が当該貨物の輸入者でないことを申し立てた場合であっても、当該貨物の輸入に際してその通関業務を取り扱った通関業者が、その通関業務の委託をした者を明らかにすることができるときは、当該通関業者は、関税法第13条の3の規定に基づく当該貨物の輸入者と連帯して当該関税を納める義務を負わない。
正答 (2)(5)
正答は、(2)、(5) の二つです。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。関税法第6条の2第2項は、延滞税について「前項の規定にかかわらず、特別の手続を要しないで、同条の規定により納付すべき税額が確定する」と定めています。申告納税方式でも賦課課税方式でもなく、法律の定めによって自動的に確定する税です。
(2) 正しい記述です。関税法第6条の2第1項第2号ロは、郵便物に対する関税について賦課課税方式が適用されるとしたうえで、その課税標準となるべき価格が20万円を超えるものを除き、さらにその括弧書きで「寄贈物品であるものその他の政令で定めるものを除く」としています。したがって、価格が20万円を超える寄贈物品は賦課課税方式にとどまります。また、輸入者から第67条の申告を行う旨の申出があった郵便物は同号ロのかっこ書きにより除かれますが、本肢はその申出がない場合ですから、賦課課税方式が適用されます。
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(3) 誤りです。関税の徴収については国税徴収の例によることとされており、督促についても国税通則法の規定によることになりますが、同法は「国税に関する法律の規定により一定の事実が生じた場合に直ちに徴収するものとされている国税」を督促の対象から除いています。したがって、関税法第6条の2第1項第2号ニの関税について、納期限から50日以内に督促状を発して督促しなければならない、という結論にはなりません。
(4) 誤りです。関税法第13条の2は、関税の払戻しまたは還付が申請に基づいて過大な額で行われた場合には、国税徴収の例により、その過大であった部分の金額に相当する関税額を徴収すると定めるにとどまります。第8条第4項の賦課決定通知書を送達して行うという仕組みにはなっていません。
(5) 正しい記述です。関税法第13条の3は、輸入の許可等を受けて引き取られた貨物について納付された関税に不足額があった場合において、輸入者とされた者の住所および居所が明らかでなく、またはその者が輸入者でないことを申し立てた場合であって、かつ、通関業務を取り扱った通関業者がその通関業務の委託をした者を明らかにすることができなかったときに、当該通関業者が輸入者と連帯して関税を納める義務を負うと定めています。委託をした者を明らかにすることができるのであれば、この補完的な納税義務は生じません。
【通関業者の補完的納税義務】
この制度は、輸入者が名義を貸しただけで実体がないような場合に、税を取りはぐれることを防ぐためのものです。通関業者は依頼者を確認して手続を行う立場にありますから、委託者を明らかにできない場合にのみ責任を負わせる、という限定された仕組みになっています。依頼を受けたことを証する書類の保存義務(通関業法施行令第8条第2項第2号)とも結び付いています。
出典:第59回 通関士試験 関税法等 第8問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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