次の記述は、関税率表の解釈に関する通則(以下「通則」という。)に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべて…
関税法等 関税法等 第14問
次の記述は、関税率表の解釈に関する通則(以下「通則」という。)に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。
- (1)通則1においては、関税率表の適用に当たっては、物品の所属は、項の規定及びこれに関係する部又は類の注の規定に従い、かつ、これらの項又は注に別段の定めがある場合を除くほか、通則2から6までの原則に定めるところに従って決定することとされている。
- (2)通則2⒝においては、関税率表の各項に記載するいずれかの材料には、通則1及び部又は類の注にかかわらず、当該材料に他の材料を混合した物品を含むこととされている。
- (3)通則4においては、通則1から3までの原則によりその所属を決定することができない物品は、当該物品に最も類似する物品が属する項に属することとされている。
- (4)通則5⒝においては、物品とともに提示し、かつ、当該物品の包装に通常使用する包装容器であって、反復使用に適することが明らかなものについては、当該物品に含まれることとされている。
- (5)通則6においては、関税率表の適用に当たっては、項のうちのいずれの号に物品が属するかは、項の規定及び号の規定に従い決定することとされている。
正答 (1)(3)
正答は、(1)、(3) の二つです。
【通則の全体像】
通則1 所属は、項の規定と部・類の注の規定に従って決定する。
これらに別段の定めがある場合を除き、通則2から6による。
通則2(a) 未完成品でも、完成品としての重要な特性を有していれば
完成品の項に属する。組み立ててないものも同じ。
通則2(b) 各項に記載する材料又は物質には、他の材料又は物質を
混合し又は結合したものを含む。
通則3 二以上の項に属するとみられる場合の決め方。
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(a)より特殊な限定をして記載している項 →
(b)重要な特性を与えている材料・構成要素 →
(c)等しく考慮に値する項のうち数字上の配列において最後
通則4 通則1から3までで決まらないものは、最も類似する物品が
属する項に属する。
通則5 容器の扱い。
通則6 号の所属は、号の規定及びこれに関係する号の注に従う。
【各選択肢の検討】
(1) 正しい記述です。通則1そのものです。「項の規定及びこれに関係する部又は類の注の規定に従い」という順序と、「これらの項又は注に別段の定めがある場合を除くほか」という留保が、条文どおりに書かれています。
(2) 誤りです。通則2(b)は「通則1及び部又は類の注にかかわらず」という書き方をしていません。通則の全体は通則1を頂点とする仕組みで、項の規定と部・類の注が最優先です。通則2から6は、それらで決まらないときに働く補助の原則ですから、通則1を押しのけることはありません。材料の記載に混合物を含むという中身自体は正しいので、前置きの一句だけが誤りです。
(3) 正しい記述です。通則4は、通則1から3までの原則によって所属を決定することができない物品は、当該物品に最も類似する物品が属する項に属すると定めています。新しく現れた物品などに備えた受け皿の規定です。
(4) 誤りです。通則5(b)は、物品とともに提示し、かつ、その物品の包装に通常使用する包装材料及び包装容器は当該物品に含まれると定めたうえで、「ただし、反復使用に適することが明らかな包装材料及び包装容器については、この限りでない」としています。記述は、ただし書きの対象を本文の扱いに組み入れており、結論が逆になっています。
(5) 誤りです。通則6は、項のうちのいずれの号に物品が属するかは、「号の規定及びこれに関係する号の注の規定に従い」決定すると定めています。記述の「項の規定及び号の規定」は誤りです。号の段階では号のものさしを使う、というのが通則6の眼目です。
【通則5の(a)と(b)】
通則5(a) 写真機用ケース、楽器用ケースなど、特定の物品のために
特に製作した容器で、長期間の使用に適し、その物品とともに提示されるものは、その物品に含まれる。
ただし、その容器が重要な特性を全体に与えている
場合を除く。
通則5(b) 通常使用する包装材料・包装容器は物品に含まれる。
ただし、反復使用に適することが明らかなものを除く。
どちらも「原則は物品に含める、ただし例外がある」という形です。
例外の中身が違うので、入れ替えて出題されます。
出典:第59回 通関士試験 関税法等 第14問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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