TEM(Threat and Error Management)に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつある…
空中航法 第13問
TEM(Threat and Error Management)に関する記述(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)Threatとは乗員が関与しないところで発生し、運航を複雑にし、安全Marginを維持するために、乗員に注意や対処を要求するもの。(b)Error Managementとは、Threatに誘発されて乗員がErrorを起こしたり、航空機がUAS(Undesired Aircraft State)になったりする可能性を低減するために対策を講じることである。(c)UASとは乗員のErrorや行動、あるいは行動の欠落により安全Marginが低下している航空機の状態のことである。(d)UAS Managementとは、UASが更なる乗員のエラーや更なるUASに発展しないように、対策を講じることである。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(c)(d)の3つです。
【(b)が誤り ―― Threat Managementの定義】
「Threatに誘発されて乗員がErrorを起こしたり、航空機がUASになったりする可能性を低減するために対策を講じること」は、Threat Managementの定義です。
Error Managementは、起きてしまったErrorが
さらなるError
UAS(Undesired Aircraft State)
へ発展しないように対策を講じることを指します。
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【三つの段階と、それぞれの対処】
Threat(脅威)
乗員が関与しないところで発生し、運航を複雑にし、安全Marginを維持するために注意や対処を要求するもの
→ Threat Management
Error(エラー)
乗員の行動や判断の誤り
→ Error Management
UAS(望ましくない航空機の状態)
乗員のErrorや行動、あるいは行動の欠落により安全Marginが低下している航空機の状態
→ UAS Management
【対処の名前は「その前の段階を止める」】
Threat Management …… ThreatがErrorを生まないように
Error Management …… ErrorがUASに発展しないように
UAS Management …… UASがさらに悪化しないように
それぞれ一段階ずつずれているのがわかります。(b)は、Error Managementの位置にThreat Managementの説明を置いたものです。
【Threatの具体例】
悪天候、乱気流
空港の工事、滑走路の閉鎖
管制の混雑
機材の不具合
いずれも乗員が起こしたものではない点が共通です。自分のせいではないが、対処しなければならないもの――それがThreatです。
【なぜ段階を分けるのか】
事故は、たいてい一つの原因では起きません。
Threatがある
→ 対処しきれずErrorが出る
→ 気づかずUASになる
→ 回復できずに事故
どの段階でも止められます。段階を名前で区別することで、「いま自分はどこにいるのか」を意識しやすくなります。
早い段階で止めるほど回復は容易
これがTEMの基本的な考え方です。
出典:令和4年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問13(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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