航空機相互間における進路権について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。…

航空法規等 第8問

航空機相互間における進路権について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(4)の中から選べ。(a)飛行機と回転翼航空機の進路権の順位は同じである。ただし物件を曳航している場合、曳航していない飛行機あるいは回転翼航空機に対して進路権を有する。(b)TCASのRAに従った回避操作時を除き、進路権を有する航空機は、その進路、高度及び速度を維持しなければならない。(c)着陸のため空港等に進入している航空機相互間にあっては計器飛行方式により進入中の航空機が有視界飛行方式により着陸する航空機に対して進路権を有する。(d)飛行中の同順位の航空機間にあっては、他の航空機を左側に見る航空機が進路を譲らなければならない。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)だけの1つです。 【(a)正しい ―― 曳航中は進路権を持つ】 飛行機と回転翼航空機の進路権の順位は同じです。ただし、物件を曳航している航空機は、曳航していない航空機に対して進路権を有します。 曳航中の機は、速度も旋回も自由がきかないためです。 【航空機の種類による順位】 滑空機 飛行船 飛行機・回転翼航空機 動力を持たない、あるいは機動性の低いものほど優先されます。避ける余裕のある側が避ける、という考え方です。 【(b)が誤り ―― 「高度」は入らない】
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進路権を有する航空機が維持しなければならないのは、 進路 と 速度 です。「高度」は含まれません。 維持が求められるのは、譲る側が相手の動きを読めるようにするためです。進路と速度が一定であれば、どう避ければよいかが判断できます。 【(c)が誤り ―― 決め手は高度】 着陸のため進入中の航空機相互間では、 より低い高度にある航空機が進路権を有します。 計器飛行方式か有視界飛行方式かは関係ありません。低い機ほど着陸が近く、やり直しの余裕が小さいからです。 ただし、低い高度にある機が、前方の機に割り込む目的で降下してはならない、という制限も併せて置かれています。 【(d)が誤り ―― 右側と左側が逆】 同順位の航空機どうしが進路が交差または接近する場合、 他の航空機を右側に見る航空機が進路を譲ります。 設問は「左側」となっているので誤りです。 【右側優先の覚え方】 自分から見て右にいる機が優先です。相手からすれば自分は左側にいることになり、相手が優先されます。 右に見えたら …… 譲る 左に見えたら …… そのまま 船舶の航法と同じ考え方で、世界共通の決まりです。 【まとめ】 (a)曳航中は進路権あり   → ○ (b)進路・速度・高度を維持 → ×(高度は不要) (c)計器飛行方式が優先  → ×(低い高度が優先) (d)左側に見る機が譲る  → ×(右側)

出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空法規等 問8(国土交通省 公表)出典元ページ

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