台風の成長と発達について誤りはどれか。…
航空気象 第12問
台風の成長と発達について誤りはどれか。
- (1)台風は積雲対流に伴って放出される潜熱をそのエネルギー源として発達する。
- (2)北緯5度以内の赤道付近で発生することはほとんどない。
- (3)表面水温が26~27℃以上の海域で発生する。
- (4)台風の発生にコリオリの力は影響を及ぼさない。
正答 (4)
正答は (4)。台風の発生にはコリオリの力が不可欠です。
【コリオリの力がなければ渦にならない】
台風は、低気圧の中心に吹き込む空気が回転することでできあがります。この回転を生むのがコリオリの力です。
コリオリの力がない
→ 空気はまっすぐ中心へ吹き込む
→ 中心の気圧はすぐに埋まり、渦にならない
コリオリの力が働くと、吹き込む空気が右へそれて反時計回りの渦(北半球)になり、遠心力と釣り合って低圧部が維持されます。
【(2)との関係】
選択肢(2)に「北緯5度以内の赤道付近で発生することはほとんどない」とあります。これは正しい記述で、理由はまさにコリオリの力です。
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コリオリの力は赤道でゼロ、緯度が上がるほど大きい
赤道付近では渦を作る力が足りないため、海面水温が十分に高くても台風にはなりません。
(2)が正しいことを認めながら(4)も正しいとすると
矛盾します。この二つを並べて読めば、(4)が誤りだとすぐにわかります。
【(1)は正しい ―― エネルギー源は潜熱】
台風のエネルギー源は、積雲対流に伴って放出される潜熱です。
暖かい海から水蒸気が供給される
→ 上昇して凝結する
→ 潜熱が放出され、空気が暖まる
→ さらに上昇が強まる
この循環が回り続けるかぎり、台風は発達します。
逆に、上陸して水蒸気の供給が絶たれると急速に衰えます。
【(3)は正しい ―― 海面水温26〜27℃以上】
表面水温が26〜27℃以上の海域で発生します。
これより冷たい海では、水蒸気の供給量が足りず、上の循環が回りません。台風が日本付近で衰えるのは、北上して海面水温の低い海域に入るためでもあります。
【発生の三条件】
暖かい海(26〜27℃以上) …… エネルギー源
コリオリの力(緯度5度以上) …… 渦を作る
上空の風の鉛直シヤーが小さい …… 渦を崩さない
三つそろって初めて台風になります。(4)は二つ目を否定する記述なので誤りです。
出典:令和5年3月期 航空従事者学科試験 運航管理者 航空気象 問12(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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