RVSM(短縮垂直間隔)について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。…
空中航法 第6問
RVSM(短縮垂直間隔)について(a)~(d)のうち、正しいものはいくつあるか。(1)~(5)の中から選べ。(a)本来4,000ftの垂直間隔を1,000ftに縮小して運用する方式である。(b)RVSMを適用したフライトを行うには、独立した2系統の高度測定システム、トランスポンダー、高度監視警報システムを装備して、登録国もしくは運航者の国の航行許可を受けた航空機でなければならない。また、飛行にあたっては飛行計画の第10項に「R」の文字を記入する。(c)RVSM適合機であれば、フライトレベル290以上の空域でもVFRによる飛行は自由に可能である。ただし機長は定期運送用操縦士資格が必要である。(d)福岡FIR内のRVSM適用高度帯の空域において、指定された維持高度から150ft以上の逸脱があった場合には、いかなる理由であっても報告しなければならない。
- (1)1
- (2)2
- (3)3
- (4)4
- (5)なし
正答 (5)
正答は (5)。正しいものはありません。
【(a)縮小前は4,000ftではない】
RVSMは、本来2,000ftの垂直間隔を1,000ftに縮小して運用する方式です。
高度が上がると気圧高度計の誤差が大きくなるため、従来はFL290以上で2,000ftの間隔をとっていました。高精度の高度計を装備した機体どうしに限って、これを1,000ftに詰めたのがRVSMです。
【(b)飛行計画に記入するのは「R」ではない】
RVSM適合機であることは、飛行計画第10項に「W」の文字で示します。「R」はRNP型式の航行要件に関する記号で、別のものです。
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W …… RVSM
R …… PBN(RNP)の要件を満たす
装備要件(独立した2系統の高度測定システム、トランスポンダー、高度監視警報システム)と、登録国または運航者の国の許可が必要という点は正しい記述です。記号だけが誤っています。
【(c)VFRは自由ではない】
FL290以上の空域は、そもそもVFRによる飛行が禁止されています。RVSM適合機であっても、機長が定期運送用操縦士であっても関係ありません。
【(d)報告の基準は150ftではない】
指定された維持高度からの逸脱で報告を要するのは、300ft以上の場合です。また「いかなる理由であっても」という部分も実態と合いません。
【まとめ】
縮小前後 …… 2,000ft → 1,000ft
飛行計画の記号 …… W
逸脱報告 …… 300ft以上
数字と記号を入れ替えるだけで四つとも誤りにできる、という作りの問題です。
出典:令和5年7月期 航空従事者学科試験 運航管理者 空中航法 問6(国土交通省 公表)出典元ページ
最終更新日
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