エックス線装置を使用する管理区域を設定するための外部放射線の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の管理に関する知識 第9問
エックス線装置を使用する管理区域を設定するための外部放射線の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)測定は、原則として1cm線量当量について行うが、70 µm線量当量が1cm線量当量の10倍を超えるおそれのある場所においては、70 µm線量当量について行う。
- (2)測定器は、国家標準とのトレーサビリティが明確になっている基準測定器又は数量が証明されている線源を用いて測定実施日の1年以内に校正されたものを使用する。
- (3)測定器は、サーベイメータのほか、積算型放射線測定器を用いることができる。
- (4)測定器は、測定中に指針の漂動(シフト)が少ないものを使用する。
- (5)測定点の高さは、作業床面上の約1mの位置とする。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
管理区域を設定するための外部放射線の測定は、1cm線量当量について行います。「70µm線量当量が1cm線量当量の10倍を超えるおそれのある場所では70µm線量当量について行う」という規定はありません。
【二つの場面を区別する】
管理区域の設定
→ 1cm線量当量のみ
作業環境測定
→ 原則1cm線量当量率(又は1cm線量当量)
ただし70µm線量当量率が1cm線量当量率の10倍を超える
おそれのある場所では70µm線量当量率
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似た規定を、別の場面に当てはめた誤りです。10倍という数字は作業環境測定のものです。
【なぜ管理区域は1cmだけなのか】
管理区域の基準は、実効線量が3か月間につき1.3mSv
実効線量を評価するのですから、深部を表す1cm線量当量を使います。70µm線量当量は、皮膚の等価線量を評価するための量で、実効線量の算定には使いません。
【ほかの選択肢】
(2) 測定器は、国家標準とのトレーサビリティが明確になっている
基準測定器等を用いて、測定実施日の1年以内に校正された
ものを使用する 正しい
(3) 測定器は、サーベイメータのほか、積算型放射線測定器を
用いることができる 正しい
(4) 測定器は、測定中に指針の漂動(シフト)が少ないものを
使用する 正しい
(5) 測定点の高さは、作業床面上の約1mの位置とする
正しい
【トレーサビリティ】
国家標準までたどれるという意味
測定器の値が正しいことを保証するには、基準となる標準までさかのぼれる必要があります。1年以内の校正が求められます。
【漂動(シフト)が少ないもの】
指針の零点が、測定中にずれない
電離箱式は湿度の影響で零点が移動しやすいので、注意が要ります。
【約1mの高さ】
人の体の中心あたり
床面や天井付近ではなく、実際に人が被ばくする高さで測ります。
出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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