下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から2mの距離にあるP点における写真撮…
エックス線の管理に関する知識 第10問
下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から2mの距離にあるP点における写真撮影中の1cm線量当量率は640 µSv/hである。この装置を使って、露出時間が1枚につき2分の写真を週300枚撮影するとき、P点の後方に遮へい体を設けることにより、エックス線管の焦点からP点の方向に4mの距離にあるQ点が管理区域の境界線上にあるようにすることのできる遮へい体の厚さは、次のうちどれか。ただし、遮へい体の半価層は10 mmとし、3か月は13週とする。
- (1)5mm
- (2)15 mm
- (3)25 mm
- (4)30 mm
- (5)40 mm
正答 (5)
正答は (5)。40mm です。
【P点での週あたりの線量を出す】
1枚の露出時間 2分 × 週300枚 = 600分 = 10時間
P点(焦点から2m)の線量当量率 640µSv/h
週線量 = 640 × 10 = 6,400µSv = 6.4mSv/週
【3か月の線量に直す】
3か月 = 13週
6.4 × 13 = 83.2mSv
【Q点は距離で4分の1になる】
Q点は焦点から4m = P点(2m)の2倍の距離
線量率 ∝ 1 ÷ 距離² → 4分の1
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83.2 ÷ 4 = 20.8mSv
【遮蔽で何分の1にすればよいか】
管理区域の境界は3か月間につき1.3mSv
20.8 ÷ 1.3 = 16倍 = 2の4乗
→ 半価層4枚分が必要
【厚さを求める】
半価層 10mm
10 × 4 = 40mm
【解く順序】
① 週あたりの照射時間を出す
② P点の3か月の線量を出す
③ 距離による減衰(逆二乗)でQ点の値にする
④ 1.3mSvと比べて、何分の1にするかを出す
⑤ 半価層何枚分かを数え、厚さに直す
【この問題の特徴】
距離と遮蔽の両方が効いている
よく出る問題は「遮蔽なしで、距離だけで管理区域の外に出す」形です。この問題はQ点の位置が決まっているので、足りない分を遮蔽で補います。
距離で 4分の1
遮蔽で 16分の1
合わせて 64分の1
83.2 ÷ 64 = 1.3mSv。ちょうど境界になります。
【16が2の4乗であること】
2 → 4 → 8 → 16
半価層で数えるので、2の何乗かに直すのが要点です。
【単位に注意】
640µSv/h → 週6,400µSv → 6.4mSv
µSvとmSvが混ざるので、どこかでそろえます。
出典:エックス線作業主任者 2023年上半期実施分(2023年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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