サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第24問
サーベイメータに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)GM計数管式サーベイメータを用いて線量率の高い箇所を測定する場合は、時定数を小さく設定する。
- (2)電離箱式サーベイメータは、一般に、湿度の影響により零点の移動が起こりやすいので、測定に当たり留意する必要がある。
- (3)電離箱式サーベイメータは、感度が良く、自然放射線レベルの低線量率の放射線も検出することができるので、施設周辺の微弱な漏えい線の有無を調べるのに適している。
- (4)NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータは、30keV程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
- (5)半導体式サーベイメータは、20keV程度のエネルギーのエックス線の測定には適していない。
正答 (3)
正答は (3)。これが誤りです。
電離箱式サーベイメータは感度が低く、自然放射線レベルの低線量率の測定には適していません。微弱な漏えい線を調べるのには向きません。
【低線量率に適するのは】
NaI(Tl)シンチレーション式サーベイメータ
感度が非常に高く、0.1µSv/h程度のわずかな線量率でも捉えられます。施設周辺の微弱な漏えい線を探すのは、こちらの役目です。
【電離箱式の得意分野】
高線量率まで正しく測れる
エネルギー依存性・方向依存性が小さい
→ 散乱線の多い区域や、高い線量率の測定に適する
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感度は低いが、正確さでは優れるという関係です。
【ほかの選択肢】
(1) GM計数管式で線量率の高い箇所を測定する場合は、時定数を
小さく設定する 正しい
(2) 電離箱式は、湿度の影響により零点の移動が起こりやすい
正しい
(4) NaI(Tl)シンチレーション式は、30keV程度の低エネルギーの
測定には適していない 正しい
(5) 半導体式は、20keV程度の低エネルギーの測定には適して
いない 正しい
【時定数を小さくするわけ】
線量率が高い → 計数率が高い → 統計的なばらつきが小さい
相対標準偏差 = 1 ÷ √(2nT)
n(計数率)が大きければ、T(時定数)が小さくてもばらつきは小さいのです。時定数を小さくすれば、応答が速くなり、測定がはかどります。
逆に、低線量率では時定数を長くとる必要があります。
【電離箱が湿気に弱いわけ】
箱の中に気体を閉じ込め、わずかな電流を測る
湿気で絶縁が悪くなると、放射線がなくても電流が流れます。これが零点の移動です。測定前に零点を確かめます。
【低エネルギーに適さないわけ】
低エネルギーのエックス線は、入射窓や容器で吸収されてしまう
また、光電効果が強く効く領域なので、エネルギーによって指示が大きく変わります。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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