エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。…
エックス線の管理に関する知識 第6問
エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)蛍光エックス線分析装置は、物質を透過したエックス線を蛍光体を塗布した板の上に当てたときにできる蛍光像を観察することによって、物質の欠陥の程度などを識別する装置である。
- (2)エックス線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を試料の微小部分に照射し、発生する特性エックス線を分光することによって、微小部分の元素を分析する装置である。
- (3)エックス線回折装置は、結晶質の物質にエックス線を照射すると特有の回折像が得られることを利用して、物質の結晶構造を解析し、物質の性質を調べる装置である。
- (4)エックス線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化をエックス線の回折を利用して調べることにより、物質内の残留応力の大きさを測定する装置である。
- (5)散乱型厚さ計は、被検査物体にエックス線を照射したときに発生する後方散乱線の強度が、被検査物体の厚さに応じて変化することを利用した装置である。
正答 (1)
正答は (1)。これが誤りです。
蛍光エックス線分析装置は、試料にエックス線を照射して発生した特性エックス線(蛍光エックス線)を分析し、元素分析を行う装置です。記述の内容は、蛍光板を使った透視の説明です。
【蛍光エックス線分析装置】
当てるもの エックス線
測るもの 特性エックス線(蛍光エックス線)
分かること 元素の種類と量
物質に含まれる元素は、それぞれ固有の波長の特性エックス線を出します。その波長を調べれば、どんな元素がどれだけ含まれているかが分かります。
【記述はどの装置のことか】
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「蛍光体を塗布した板の上に当てたときにできる蛍光像を観察」
→ エックス線透視(蛍光板による観察)
こちらは物の形や欠陥を見るものです。元素は分かりません。「蛍光」という言葉が共通しているだけで、まったく別の装置です。
【ほかの選択肢】
(2) エックス線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を
試料の微小部分に照射し、発生する特性エックス線を分光して
微小部分の元素を分析する 正しい
(3) エックス線回折装置は、結晶質の物質にエックス線を照射する
と特有の回折像が得られることを利用して、結晶構造を解析
する 正しい
(4) エックス線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化を
回折を利用して調べ、残留応力を測定する 正しい
(5) 散乱型厚さ計は、後方散乱線の強度が厚さに応じて変化する
ことを利用した装置 正しい
【元素分析の二つの装置】
蛍光エックス線分析装置 当てるのはエックス線
マイクロアナライザー 当てるのは電子線
どちらも特性エックス線を測りますが、当てるものが違います。電子線は細く絞れるので、ごく狭い範囲を調べられます。
【回折を使う二つの装置】
エックス線回折装置 結晶構造を調べる
エックス線応力測定装置 面間隔の変化から応力を調べる
どちらも回折が原理です。
出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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