蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。…
エックス線の測定に関する知識 第26問
蛍光ガラス線量計に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)放射線により生成された蛍光中心が紫外線の照射によって発光する、輝尽性蛍光という現象を利用した線量計である。
- (2)読み取り装置で線量を読み取ることによって蛍光中心が消えてしまうため、再度読み取ることはできない。
- (3)線量計の素子間の感度のばらつきが少なく、また、フェーディングは極めて小さい。
- (4)測定可能な線量の範囲は、熱ルミネセンス線量計より広く、0.1µSv~100Sv程度である。
- (5)素子は、光学的アニーリングにより、再度使用することができる。
正答 (3)
正答は (3)。蛍光ガラス線量計は、素子間の感度のばらつきが少なく、フェーディングは極めて小さい線量計です。
【蛍光ガラス線量計の利点】
素子間のばらつきが少ない → ガラスなので均質に作れる
フェーディングが極めて小さい → 長期間の保管に耐える
繰り返し読み取れる → 読み直して確かめられる
個人被ばく線量計として広く使われるのは、これらの利点によるものです。
【ほかの選択肢】
(1) 蛍光ガラス線量計が利用するのはラジオフォトルミネセンス。
輝尽性蛍光を利用するのはOSL線量計
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(2) 繰り返し読み取ることができる → 「再度読み取れない」の
はTLD
(4) 測定可能な線量の範囲は、TLDより狭い
(5) 素子の再使用には熱アニーリングが必要 → 「光学的
アニーリング」は誤り
【三つのルミネセンス線量計】
TLD(熱ルミネセンス)
刺激 加熱 / 素子 フッ化カルシウムなど
読み取ると情報が消える
蛍光ガラス線量計(ラジオフォトルミネセンス)
刺激 紫外線 / 素子 銀活性リン酸塩ガラス
繰り返し読み取れる/フェーディングが小さい
OSL(光刺激ルミネセンス、輝尽性発光)
刺激 緑色レーザー光 / 素子 酸化アルミニウム
繰り返し読み取れる
何で刺激するかが名前になっています。
【繰り返し読めるわけ】
紫外線で刺激しても、蛍光中心は消えない
だから何度でも読めます。TLDは加熱で一度に放出してしまうので、再読できません。(2)は、TLDの性質を蛍光ガラス線量計に当てはめた誤りです。
【アニーリング】
素子をもとの状態に戻す処理
蛍光ガラス線量計では、400℃程度に加熱して蛍光中心を消します。光を当てるだけでは消えません。読み取りに光を使うのに、消すには熱が要るというのが、この線量計の性質です。
【フェーディング】
蓄えられた情報が、時間とともに失われる現象
蛍光ガラス線量計はこれが極めて小さく、長期間の積算に向きます。
出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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