電離箱式サーベイメータを用い、積算1cm線量当量のレンジ(フルスケールは10µSv)を使用して、ある場所で、実効エネルギ…
エックス線の測定に関する知識 第30問
電離箱式サーベイメータを用い、積算1cm線量当量のレンジ(フルスケールは10µSv)を使用して、ある場所で、実効エネルギーが180keVのエックス線を測定したところ、フルスケールまで指針が振れるのに100秒かかった。このときの1cm線量当量率に最も近い値は次のうちどれか。ただし、測定に用いたこのサーベイメータの校正定数は、エックス線のエネルギーが120keVのときには0.85、250keVのときには0.98であり、このエネルギー範囲では、直線的に変化するものとする。
- (1)310 µSv/h
- (2)330 µSv/h
- (3)360 µSv/h
- (4)400 µSv/h
- (5)450 µSv/h
正答 (2)
正答は (2)。約330µSv/h です。
【まず指示値の線量率を出す】
フルスケール10µSvまで振れるのに100秒かかった
10 ÷ 100 = 0.1µSv/秒
1時間(3600秒)あたりに直すと
0.1 × 3600 = 360µSv/h
【校正定数を求める】
120keV → 0.85
250keV → 0.98
この範囲で直線的に変化するので、180keVでは
(180 − 120) ÷ (250 − 120) = 60 ÷ 130 = 0.462
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0.85 + 0.462 ×(0.98 − 0.85)
= 0.85 + 0.462 × 0.13
= 0.85 + 0.060 = 0.91
【真の値を求める】
真の値 = 指示値 × 校正定数
360 × 0.91 = 約328µSv/h → 330µSv/h
【解く順序】
① 積算線量 ÷ 時間 で指示値の線量率を出す
② 秒を時間に直す(×3600)
③ 二点から比例配分して校正定数を求める
④ 指示値に校正定数を掛ける
【比例配分の考え方】
120 180 250
├─── 60 ───┼──── 70 ────┤
0.85 ? 0.98
180keVは、120と250の間を60 : 70に分ける点
→ 0.85と0.98の差(0.13)を、同じ割合で分ける
0.13 × 60/130 = 0.06 → 0.85 + 0.06 = 0.91
【校正定数の意味】
指示値に掛けて、真の値にするための数
この計器は、180keVでは少し高めに出るので、0.91を掛けて下げます。校正定数が1より小さいのは、そのためです。
【単位の換算を忘れない】
秒あたりのまま答えると、桁がまるで違います
0.1µSv/秒 → 360µSv/h。3600倍します。
【なぜ校正が要るのか】
サーベイメータには、エネルギー依存性がある
同じ線量率でも、エックス線のエネルギーによって指示が変わります。あらかじめ基準の線源で校正し、エネルギーごとの補正値を求めておきます。
出典:エックス線作業主任者 2025年上半期実施分(2025年10月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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