工業用の特定エックス線装置を用いて放射線装置室で透視を行うときに講ずべき措置について述べた次の文中の[  ]内に入れるA…

関係法令 第15問

工業用の特定エックス線装置を用いて放射線装置室で透視を行うときに講ずべき措置について述べた次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、労働安全衛生関係法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。ただし、エックス線の照射中に透視作業従事労働者の身体の一部が当該装置の内部に入るおそれがあるものとする。「利用線錐中の受像器を通過したエックス線の空気中の[ A ]が、エックス線管の焦点から[ B ]mの距離において、[ C ]µGy/h以下になるようにすること。」

正答 (3)
正答は (3)。A=空気カーマ率、B=1、C=17.4 です。 【条文の内容】 利用線錐中の受像器を通過したエックス線の空気中の空気カーマ率が、エックス線管の焦点から1mの距離において、17.4µGy/h以下になるようにすること 【なぜ「率」なのか】 透視は、エックス線を出し続ける作業 撮影のように一瞬ではありません。単位時間あたりどれだけかが問題になるので、「空気カーマ率」(µGy/h)で規定します。選択肢の「吸収線量」には、時間の観念が入っていません。 【単位を見れば分かる】
解説の続きをみる続きを閉じる
Cの値はµGy/h → 毎時 「吸収線量」なら µGy であって、µGy/h ではありません。Aの語句とCの単位が対応していなければならないのです。 【17.4µGy/h という値】 1cm線量当量率に直すと、約20µSv/h 微量ですが、透視は長時間続ける作業です。少しずつでも積み重なるため、厳しい値になっています。 【1mの距離】 放射線防護では、焦点から1mを基準にすることが多い 装置の漏れ線量の規格も、多くが1mの距離で定められています。 【この規定が適用される場面】 エックス線の照射中に、労働者の身体の一部が装置の内部に入るおそれがあるとき 手を入れて物を動かしながら透視する、といった作業です。受像器を通り抜けた線が、そのまま手に当たるおそれがあります。 【透視の場合のそのほかの措置】(工業用。電離則第13条第1項) 作業位置で、エックス線の発生を止め、又は遮へいできる設備を設ける 定格管電流の2倍以上の電流が通じたとき、直ちに回路を開放位にする自動装置を設ける エックス線照射野が受像面を超えないようにする 最大受像面を3.0cm超える部分を通過したエックス線の空気カーマ率も、焦点から1mで17.4µGy/h以下にする 被照射体の周囲に、利用線錐以外のエックス線を有効に遮へいする設備を備える いずれも、作業する人が不要なエックス線を受けないための仕組みです。透視時間を積算して警告音を出すタイマーは、医療用の装置について一部の措置を省けるときの条件で、工業用の措置ではありません。 【空気カーマ】 エックス線が空気に与えたエネルギーを表す量 単位はGy。吸収線量と同じ単位ですが、与えられた運動エネルギーの総和を表す点が違います。

出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。内容について、安全衛生技術試験協会へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「関係法令」のほかの問題

  1. 2023年下半期(2024年4月公表) 第15問エックス線装置を用いて放射線業務を行う作業場の管理区域に該当する部分の作業環境測定に関す
  2. 2024年上半期(2024年10月公表) 第13問エックス線装置構造規格において、工業用等のエックス線装置のエックス線管に関する規定につい
  3. 2024年下半期(2025年4月公表) 第11問エックス線装置を使用する放射線業務従事者が管理区域内において外部被ばくを受けるとき、算定
  4. 2024年下半期(2025年4月公表) 第19問エックス線作業主任者免許に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、誤っているものは
  5. 2025年上半期(2025年10月公表) 第17問電離放射線健康診断(以下「健康診断」という。)の実施について、労働安全衛生関係法令に違反
  6. 2023年上半期(2023年10月公表) 第15問エックス線装置構造規格に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク