放射線装置室内でエックス線の照射中に、法令に基づき設けられた遮蔽物が破損し、かつ、直ちに照射を停止することが困難である事…
関係法令 第19問
放射線装置室内でエックス線の照射中に、法令に基づき設けられた遮蔽物が破損し、かつ、直ちに照射を停止することが困難である事故が発生し、事故によって受ける実効線量が15mSvを超えるおそれのある区域が生じた。このとき講じた次のAからDの措置について、労働安全衛生関係法令上、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。A 当該区域を標識によって明示した。B 放射線業務従事者を除き、作業に従事する者の当該区域への立入りを禁止した。C 事故が発生したとき、速やかに、その旨を所轄労働基準監督署長に報告した。D 事故が発生したとき当該区域内にいた労働者については、実効線量及び等価線量が法定の被ばく限度を超えていない者を除き、速やかに、医師の診察又は処置を受けさせた。
- (1)A,C
- (2)A,D
- (3)B,C
- (4)B,D
- (5)C,D
正答 (1)
正答は (1)。A,C が正しい措置です。
【正しいもの】
A 当該区域を標識によって明示した
C 事故が発生したとき、速やかに、その旨を所轄労働基準
監督署長に報告した
【誤っているもの】
B 「放射線業務従事者を除き、作業に従事する者の立入りを
禁止」 → 立入りを禁止しなくてよいのは、緊急作業に
従事する者だけ
D 「被ばく限度を超えていない者を除き」医師の診察
→ その区域内にいた労働者は全員、速やかに医師の診察
又は処置を受けさせる
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【Bが誤りなわけ】
「放射線業務従事者なら入ってよい」ではない
事故が起きているのですから、用のない者は誰であれ入らないのが原則です。法令は、作業従事者をその区域に立ち入らせてはならないとし、例外を緊急作業に従事する者だけとしています(電離則第42条第3項)。放射線業務従事者であっても、緊急作業に従事する者でなければ入れません。
【Dが誤りなわけ】
限度を超えたかどうかは、あとで計算して分かること
事故の直後に、誰がどれだけ受けたかは正確に分かりません。その場にいた者は全員、医師の診察を受けさせます。「超えていない者を除く」という選別は、事後にしかできない判断を前提にしており、成り立ちません。
【事故が発生したときの措置】
直ちに作業を中止し、区域から作業従事者を退避させる(第42条第1項)
区域を標識により明示する(同第2項)
緊急作業に従事する者のほかは、区域に立ち入らせない(同第3項)
速やかに所轄労働基準監督署長に報告する(第43条)
区域内にいた労働者に速やかに医師の診察又は処置を受けさせる(第44条)
【15mSvという基準】
事故によって受ける実効線量が15mSvを超えるおそれのある区域
この区域が生じたときに、上の措置が必要になります。
【どんな事故が対象か】
遮蔽物が破損し、かつ直ちに照射を停止することが困難
装置を止められるなら、止めれば済みます。止められないからこそ、区域を区切って人を遠ざける必要が生じます。
【報告は「速やかに」】
行政への報告は、遅滞なくではなく速やかに
事故は、同種のものが他所でも起こりうるためです。
出典:エックス線作業主任者 2025年下半期実施分(2026年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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