75 歳男性。2 ヶ月前より顔面蒼白を家族に指摘されていた。最近、手足のしびれと味覚異常を自覚し、倦怠感が増大したため受…
薬学理論問題(病態) 第186問
75 歳男性。2 ヶ月前より顔面蒼白を家族に指摘されていた。最近、手足のしびれと味覚異常を自覚し、倦怠感が増大したため受診した。既往歴として15 年前に胃の全摘術を受けている。血液検査所見: 赤血球数240 × 10⁴/μL、Hb 8.1 g/dL、Ht 27.0%、MCV 113 fL、MCH 34 pg、白血球数4,200/μL、血小板数18.5 × 10⁴/μLこの患者の治療に適している薬剤はどれか。1つ選べ。
- (1)10%ブドウ糖注射剤
- (2)含糖酸化鉄注射剤
- (3)デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射剤
- (4)メコバラミン注射剤
- (5)メトトレキサート注射剤
正答 (4)
正答は (4)。胃の全摘後にビタミンB₁₂ が吸収できなくなった巨赤芽球性貧血(MCV 113 fL)で、メコバラミンを注射で補います。
ビタミンB₁₂ の吸収には胃の壁細胞から出る内因子が必要です。胃の全摘から数年以上たつと体内の蓄えが尽き、大球性の貧血に加え、手足のしびれ(神経障害)や舌炎による味覚異常が現れます。内因子がないので、補充は注射で行います。
【ほかの選択肢】
(1) ブドウ糖の補給で貧血は治らない 誤り
(2) 含糖酸化鉄は鉄欠乏性貧血(小球性)の治療薬 誤り
(3) デキサメタゾンは副腎皮質ステロイドで、この貧血の治療薬ではない 誤り
(5) メトトレキサートは葉酸代謝拮抗薬で、巨赤芽球性貧血をかえって起こし得る 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問186(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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