63 歳男性。体重64 kg。左腎にがんを指摘され部分摘出術を受けた。その後、再発と骨転移、膵転移を認め、分子標的薬の投…
薬学実践問題(薬理) 第265問
63 歳男性。体重64 kg。左腎にがんを指摘され部分摘出術を受けた。その後、再発と骨転移、膵転移を認め、分子標的薬の投与が行われたものの再再発との評価を受け、先月よりニボルマブの単剤療法が開始された。前問で選択した薬物の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)ヘルパーT 細胞内のカルシニューリンを阻害することで、インターロイキン︲2の産生を低下させる。
- (2)アウエルバッハ神経叢のオピオイドμ 受容体を刺激することで、アセチルコリンの遊離を抑制し、蠕動運動を抑制する。
- (3)T 細胞の細胞傷害性T リンパ球抗原︲4(CTLA︲4)に結合することで、T 細胞の活性を維持する。
- (4)可溶性腫瘍壊死因子α(TNF︲α)と結合することで、抗炎症作用を発揮する。
- (5)受容体との複合体が核内に移行し、糖質コルチコイド応答配列に結合することでタンパク質の生成を調節する。
正答 (5)
正答は (5)。メチルプレドニゾロンは細胞内の受容体と結合して核へ移り、糖質コルチコイド応答配列に結合して遺伝子の働きを調節します。
ステロイドは、抗炎症性のタンパク質の生成を増やし、炎症性サイトカインなどの生成を減らして、炎症と免疫の働きを抑えます。
【ほかの選択肢】
(1) シクロスポリンやタクロリムスの作用 誤り
(2) ロペラミドの作用 誤り
(3) イピリムマブの作用。CTLA-4 に結合して T 細胞の活性を保ち、抗腫瘍効果を示す 誤り
(4) アダリムマブなど抗 TNF-α 抗体の作用 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問265(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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