34 歳女性(患者A)。閉経前早期乳がんの患者。部分切除術後の迅速病理診断の結果によりエストロゲン受容体が陽性、プロゲス…

薬学実践問題(実務) 第313問

34 歳女性(患者A)。閉経前早期乳がんの患者。部分切除術後の迅速病理診断の結果によりエストロゲン受容体が陽性、プロゲステロン受容体が陰性、HER2 が陰性であった。タモキシフェンクエン酸塩の処方を検討しているため、医師から薬剤師に、患者に対する薬剤の情報提供依頼があった。薬剤師と患者Aの以下の会話において、薬物治療に関する説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。薬剤師:⑥タモキシフェンはAさんの症状に合った治療薬だと思います。患者A:このお薬はいつまで続けなくてはいけないのですか。薬剤師:⑦タモキシフェンは再発予防として5 年程度飲むことになります。患者A:そんなに長く飲むのですね。その間は妊娠できないのでしょうか。薬剤師 :⑧胎児に影響がでる可能性があるので、妊娠を希望される場合はタモキシフェンの内服を中止して1 ヶ月以上空けてからになります。患者A:そうですか・・・。他の抗がん剤はどうなのでしょうか?薬剤師 :⑨再発予防にはシクロフォスファミドというお薬もありますが、無月経になることがあります。患者A:だから私にはタモキシフェンが合っているということですね。薬剤師 :⑩そうですね。妊娠時期については生殖補助技術もありますので、ご家族とご相談くださいね。患者A:はい、よくわかりました。家族ともよく相談してみます。

正答 (3)
正答は (3)。タモキシフェンと代謝物は体から抜けるのに時間がかかり、中止して1か月ほどでは足りないので、⑧の説明は誤りです。 タモキシフェンは半減期が長く、活性代謝物はさらに長く体内に残ります。妊娠を望む場合は、中止してから十分に長い期間をあける必要があります。 【ほかの選択肢】 (1) ⑥ ER 陽性の乳がんで、閉経前の内分泌療法としてタモキシフェンは合っている 正しい (2) ⑦ 再発予防の内分泌療法は5年程度(それ以上続けることもある) 正しい (4) ⑨ シクロホスファミドは卵巣の働きを落とし、無月経になることがある 正しい
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(5) ⑩ 妊娠を望む場合は、生殖補助技術を含めて家族と相談するよう勧めてよい 正しい ※2026年時点の添付文書では、妊娠する可能性のある女性には、投与中と最終投与後9か月間の避妊を説明することとされています。

出典:第106回 薬剤師国家試験 問313(厚生労働省 公表)出典元ページ

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