新人薬剤師の導入研修で、以下の処方を題材として提示した。患者は、2歳女児。体重12 kg。各成分の添付文書等による1 回…
薬学実践問題(法規) 第317問
新人薬剤師の導入研修で、以下の処方を題材として提示した。患者は、2歳女児。体重12 kg。各成分の添付文書等による1 回の適正使用量(成分量)は【表1 】のとおりとする。(処方)テオフィリンドライシロップ20% 1 回0.90 g(1 日1.80 g)1 日2 回 朝食後・就寝前 5 日分クラリスロマイシンドライシロップ10% 1 回0.60 g(1 日1.20 g)1 日2 回 朝夕食後 5 日分耐性乳酸菌製剤散100% 1 回0.28 g(1 日0.84 g)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分カルボシステインドライシロップ50% 1 回0.24 g(1 日0.72 g)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分クレマスチンドライシロップ0.1% 1 回0.90 g(1 日1.80 g)1 日2 回 朝夕食後 5 日分【表1 】1 回の用量(成分量)テオフィリン 1 回量 4 mg/kgクラリスロマイシン 1 回量 5 mg/kg耐性乳酸菌製剤散 1 回量 23 mg/kgカルボシステイン 1 回量 10 mg/kgクレマスチン 1 回量 16 μg/kgこの処方どおりに薬剤を提供した後に疑義に気が付き、医師に照会した結果、用量が適切ではないことが判明した場合、薬剤師がとるべき対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- (1)患児の家族に連絡して、次回の診察までは薬をこのまま服用させるよう指導する。
- (2)他にも同様の事例がないか薬局内で確認する。
- (3)事例に関して、事実を経時的に整理して記録する。
- (4)再発防止のため、指針の見直しや従事者が行う対策を検討する。
- (5)公益財団法人日本医療機能評価機構に、ヒヤリ・ハット事例として報告を行う。
正答 (1)
正答は (1)。用量が適切でないと分かった薬を飲ませ続けると子どもに害が出るおそれがあり、すぐに服用をやめてもらい正しい薬と取り替えます。これが適切でない対応です。
調剤の誤りに気づいたら、まず患者の健康被害を防ぐことを優先します。家族に連絡して服用を止めてもらい、医師と相談して正しい用量の薬を渡し、体調を確かめます。そのうえで、事実の記録、原因の分析、再発防止策の検討、報告を行います。
【ほかの選択肢】
(2) 同じような誤りがほかにないか確かめる 適切
(3) 何がいつ起きたかを時系列で整理して記録する 適切
(4) 手順書(指針)の見直しや対策を検討する 適切
(5) 薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業に報告する 適切
出典:第106回 薬剤師国家試験 問317(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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