薬局において、以下の「かぜ薬4 -②」(薬局製造販売医薬品)を販売した。その翌日、購入者から、10 歳の息子が今朝この薬…
薬学実践問題(法規) 第321問
薬局において、以下の「かぜ薬4 -②」(薬局製造販売医薬品)を販売した。その翌日、購入者から、10 歳の息子が今朝この薬を服用して30 分後くらいから呼吸が苦しくなり意識が薄らいできたとの電話相談があった。購入者は、購入後初めてこの医薬品を使用したとのことであった。なお、この医薬品の製造後、最初に販売したのがこの購入者であり、他の購入者はいなかった。日本薬局方 アセトアミノフェン 0.36 g日本薬局方 エテンザミド 0.9 g日本薬局方 クロルフェニラミンマレイン酸塩散 0.0075 g日本薬局方 dl︲メチルエフェドリン塩酸塩散 0.6 g日本薬局方 ジヒドロコデインリン酸塩散1 % 2.4 g日本薬局方 デンプン 適量全量 6.0 g用法・用量1 回量を次のとおりとし、1 日3 回、食後服用する。大人(15 才以上) 1 包2.0 g11 才以上15 才未満 大人の2/37 才以上11 才未満 大人の1/23 才以上7 才未満 大人の1/31 才以上3 才未満 大人の1/4その後、販売したこの医薬品について調査を行ったところ、一部の成分の投入量を誤って製造していたことが判明したため、薬剤師は薬局の製造物責任の検討を行った。製造物責任に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)この医薬品は、製造物責任法における「製造物」に該当しうる。
- (2)この医薬品の成分投入量が正しければ、添付文書等に不備があっても、製造物責任法における「欠陥」には該当しない。
- (3)購入者は、製造物責任に基づく損害賠償請求を行う場合、医薬品の「欠陥」の他に薬局の「過失」を立証する必要がある。
- (4)医薬品については、製造物責任法における「欠陥」は、最高の科学水準で求められる安全性を欠いていることをいう。
- (5)身体に損害があった場合の製造物責任に基づく損害賠償請求には、消滅時効はない。
正答 (1)
正答は (1)。薬局で製造して販売した医薬品は「製造又は加工された動産」で、製造物責任法の「製造物」に当たりえます。
製造物責任法では、製造物の欠陥で人の生命・身体・財産に損害が出たとき、製造業者などは過失がなくても賠償の責任を負います。欠陥は「通常有すべき安全性を欠いていること」で、製造上の欠陥のほか、設計上の欠陥、添付文書などの指示・警告上の欠陥も含まれます。
【ほかの選択肢】
(2) 添付文書などの不備は、指示・警告上の欠陥に当たりうる 誤り
(3) 被害者が立証するのは欠陥・損害・因果関係で、過失の立証はいらない 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) 欠陥は「通常有すべき安全性を欠いていること」。引き渡した時の科学・技術の知見では欠陥を見つけられなかったことは、製造業者の免責の理由(開発危険の抗弁)になる 誤り
(5) 消滅時効がある。人の生命・身体を侵害した場合は、損害と賠償義務者を知った時から5年など 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問321(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(法規)」のほかの問題
- 2023年(令和5年) 第325問45 歳女性。調理師。仕事中に動悸を感じていたが、疲れのためだろうと深刻に考えていなかっ
- 2024年(令和6年) 第321問男性がかぜ症状を訴えて来局した。この薬局の薬剤師は男性の症状、既往歴、アレルギー歴、併用
- 2025年(令和7年) 第317問10 歳男児。小学校では他の児童と比べ、忘れ物が多く、授業中も落ち着きがなく集中力が続か
- 2026年(令和8年) 第313問49 歳男性。職場の健康診断で尿糖が「要注意」と判定され、生活習慣を改善するよう指導され
- 2022年(令和4年) 第309問30 歳女性。「この季節になると、くしゃみが出て、鼻が詰まってつらい」との訴えがあり、仕
- 2022年(令和4年) 第325問63 歳女性。10 年ほど前から股関節の痛みを感じ、整形外科を受診し変形性股関節症と診断
スポンサーリンク

