細菌の細胞表面構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。…
薬学理論問題(生物) 第119問
細菌の細胞表面構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)グラム陽性細菌には、タイコ酸やリポタイコ酸が結合した厚いペプチドグリカン層が、細胞膜の内側に存在する。
- (2)グラム陰性細菌には、細胞膜(内膜)の外側に薄いペプチドグリカン層があり、さらにその外側には内毒素であるリポ多糖を含む外膜が存在する。
- (3)淋菌などナイセリア属菌には、ミコール酸と呼ばれる長鎖脂肪酸を多量に含んだ厚い脂質層が存在する。
- (4)マイコプラズマには、ペプチドグリカンや細胞膜が存在しない。
- (5)肺炎球菌には、多糖を主成分とする莢膜が存在する。
正答 (2)(5)
正答は (2)と(5)。グラム陰性菌は薄いペプチドグリカン層の外にリポ多糖を含む外膜をもち、肺炎球菌は多糖の莢膜をもちます。
リポ多糖(LPS)の脂質Aが内毒素の本体です。肺炎球菌の莢膜は食細胞の貪食から菌を守る病原因子で、肺炎球菌ワクチンは莢膜多糖を抗原としています。
【ほかの選択肢】
(1) グラム陽性菌の厚いペプチドグリカン層は、細胞膜の外側にある。内側ではない 誤り
(3) ミコール酸を多く含む厚い脂質層をもつのは結核菌などのマイコバクテリウム属。ナイセリア属はグラム陰性菌で外膜をもつ 誤り
(4) マイコプラズマはペプチドグリカン(細胞壁)をもたないが、細胞膜はある 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問119(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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