線形薬物動態を示す薬物A10 mg を静脈内投与あるいは経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、それぞれ50…
薬学理論問題(薬剤) 第169問
線形薬物動態を示す薬物A10 mg を静脈内投与あるいは経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、それぞれ500 ng・h/mL、150 ng・h/mL であった。経口投与後の薬物Aの消化管上皮細胞への移行率と肝抽出率を算出したところ、それぞれ90%と45%であった。また、胆汁中及び尿中に未変化体薬物は検出されなかった。薬物Aが消化管上皮細胞での代謝を免れる率として、最も近いのはどれか。1つ選べ。
- (1)10%
- (2)20%
- (3)30%
- (4)60%
- (5)75%
正答 (4)
正答は (4)。バイオアベイラビリティ0.30を、消化管への移行率0.90と肝臓の通過率0.55で割ると、消化管での代謝を免れる率は約0.61です。
バイオアベイラビリティ(F)は、消化管への移行率(Fa)、消化管上皮での代謝を免れる率(Fg)、肝臓での代謝を免れる率(Fh)の積です。
F=AUC(経口)÷AUC(静注)=150÷500=0.30
Fh=1-肝抽出率=1-0.45=0.55
Fg=F÷(Fa×Fh)=0.30÷(0.90×0.55)
=0.30÷0.495≒0.606
約61%で、最も近いのは60%です。
【ほかの選択肢】
(1)(2)(3)(5) 計算の値約61%に合わない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問169(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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