70 歳男性。自宅にて、39 ℃の発熱及び全身倦怠感を認め、同日中に呼吸困難となったため、家族が救急搬送を依頼した。救急…
薬学実践問題(衛生) 第229問
70 歳男性。自宅にて、39 ℃の発熱及び全身倦怠感を認め、同日中に呼吸困難となったため、家族が救急搬送を依頼した。救急病院に到着後、インフルエンザウイルスの迅速抗原検出キットにて検査したところ、B 型陽性であり、インフルエンザウイルス感染症と診断された。なお、インフルエンザワクチンは未接種だった。また、本人からは高熱による頭痛の訴えがあった。救命救急センター担当医師と薬剤師は、治療方針について、カンファレンスを実施した。この患者の家族から、今後のインフルエンザワクチン接種について薬剤師に質問があった。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)この患者が予防接種を受ける場合、インフルエンザは予防接種法におけるA類疾病に分類される。
- (2)この患者に対するインフルエンザワクチンの接種にかかる費用は、公的補助の対象とはならない。
- (3)インフルエンザワクチンの接種においては、鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーがある場合には注意が必要である。
- (4)インフルエンザワクチンの接種後、この患者に健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づいた予防接種健康被害救済制度により救済措置を受けることができる。
- (5)インフルエンザワクチンは弱毒化ワクチンなので、ワクチン接種によりインフルエンザを発症することがある。
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。インフルエンザワクチンは鶏卵由来の成分のアレルギーに注意が要り、この患者は65歳以上の定期接種なので予防接種法の救済制度の対象です。
65歳以上の人へのインフルエンザの予防接種は、予防接種法の B 類疾病の定期接種で、市町村が実施し、費用の一部が公費で補助されます(自己負担の額は市町村で異なる)。インフルエンザワクチンはウイルスを発育鶏卵で増やしてつくるので、鶏卵・鶏肉などにアレルギーのある人は接種要注意者です。
【ほかの選択肢】
(1) 高齢者のインフルエンザは B 類疾病。A 類疾病ではない 誤り
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(2) 定期接種なので、市町村による公費の補助の対象になる 誤り
(5) インフルエンザ HA ワクチンは不活化ワクチン(ウイルスを分解・精製したもの)で、接種で発症することはない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問229(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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