23 歳女性。半年前に幻覚と妄想が出現し統合失調症と診断され、リスペリドン6 mg による治療を受けていた。精神症状は改…
薬学実践問題(実務) 第247問
23 歳女性。半年前に幻覚と妄想が出現し統合失調症と診断され、リスペリドン6 mg による治療を受けていた。精神症状は改善したが、手のふるえや筋肉が突っ張るような錐体外路症状が出現した。また、これまで規則正しかった月経が止まったとの訴えがあり、検査により高プロラクチン血症と診断された。患者から別の薬剤への変更を希望され、以下の処方へ変更することになった。(処方)アリピプラゾール錠12 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分変更後の処方薬に関する記述として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)第1 世代(定型)の統合失調症治療薬と比べ錐体外路症状が発現しにくい。
- (2)変更後2 ヶ月間は、好中球数のモニタリングが毎週必要である。
- (3)分布容積が大きいため、過量投与に対する処置として血液透析が有効である。
- (4)投与中は血糖値の定期的なモニタリングが必要である。
- (5)薬物治療は今後1 ヶ月で終了することが見込まれる。
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。アリピプラゾールは D₂ 受容体の部分作動薬で錐体外路症状が出にくく、高血糖への注意から血糖の定期的な測定が必要です。
アリピプラゾールは D₂ 受容体を完全には遮断しないため、定型の抗精神病薬に比べ錐体外路症状や高プロラクチン血症が起こりにくい薬です。一方、糖尿病性ケトアシドーシスなど重い高血糖の報告があり、添付文書の警告に従って投与中は血糖値などを定期的に測ります。口の渇き・多飲・多尿などが出たら受診するよう伝えます。
【ほかの選択肢】
(2) 投与開始後に好中球数を毎週測るのは、クロザピンの決まり 誤り
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(3) 分布容積が大きくたんぱく結合率も高い薬は、血液透析ではほとんど除けない 誤り
(5) 統合失調症は再発を防ぐために長く服用を続ける。1か月で終わる見込みではない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問247(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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