33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診した。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバ…
薬学実践問題(実務) 第259問
33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診した。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバセドウ病と診断され、薬局に以下の処方箋を持参した。なお、患者は動悸や振戦がひどくて辛いと話している。検査値等は以下のとおりである。(検査値)脈拍数115 拍/分、遊離サイロキシン(FT₄)4 ng/dL、遊離トリヨードサイロニン(FT₃)10 pg/mL、甲状腺刺激ホルモン(TSH)0.05 μU/mL 以下、TSH 受容体抗体陽性(処方1 )チアマゾール錠5 mg 1 回3 錠(1 日3 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )プロプラノロール塩酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分この患者への薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)妊娠の有無を再確認する。
- (2)服用開始後2 ヶ月間は原則として2 週に1 回、白血球や好中球の検査が必要と伝える。
- (3)手指振戦や動悸の軽減には通常数週間かかると伝える。
- (4)処方薬服用後に発熱しても、それはバセドウ病の症状であり、薬の副作用ではないと伝える。
- (5)手指振戦等の自覚症状がなくなったら、両処方の服用は終了すると伝える。
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。チアマゾールは妊娠初期の服用で児の奇形の報告があり、無顆粒球症に備えて投与開始後2か月は2週に1回血液検査を行います。
チアマゾールは妊娠初期に服用すると、頭皮の欠損や臍帯ヘルニアなどの先天異常の報告があり、妊娠の有無を確かめることが大切です。また、添付文書の警告では、投与開始後少なくとも2か月間は原則として2週に1回、白血球分画を含む血液検査を行うこととされています。
【ほかの選択肢】
(3) プロプラノロールで振戦や動悸は早く和らぐ。数週間かかるのはチアマゾールの効果 誤り
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(4) 発熱やのどの痛みは無顆粒球症の初めの症状のことがあり、すぐ受診するよう伝える 誤り
(5) 症状がなくなっても甲状腺の機能を見ながら服用を続ける。自己判断で止めない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問259(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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