54 歳女性。体重60 kg。腋窩リンパ節転移が著明な進行性乳がんと診断され、トラスツズマブを含む化学療法を継続していた…
薬学実践問題(実務) 第282問
54 歳女性。体重60 kg。腋窩リンパ節転移が著明な進行性乳がんと診断され、トラスツズマブを含む化学療法を継続していた。最近の画像検査にて肝転移を認めたため、以下の化学療法を施行することとなった。(注) トラスツズマブに抗がん薬DM1 が結合した構造を有する薬剤で、白色の塊である。本化学療法レジメンの運用に際して院内で合意された内容のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
- (1)①の生理食塩液は省略できる。
- (2)②のトラスツズマブ エムタンシンの投与時間は初回に限り30 分に短縮できる。
- (3)②のトラスツズマブ エムタンシンは5 %ブドウ糖液で溶解する。
- (4)③の生理食塩液は省略できる。
- (5)②のトラスツズマブ エムタンシン溶解液はインラインフィルターを用いて投与する。
正答 (5)
正答は (5)。トラスツズマブ エムタンシンは、溶かして希釈した液をインラインフィルターを通して点滴します。
添付の注射用水で溶かし(20 mg/mL)、必要量を生理食塩液 250 mL で希釈して点滴静注します。投与の際はたんぱく質の微粒子を除くため、0.2 μm 程度のインラインフィルターを使います。初回は90分かけて点滴し、問題がなければ2回目から30分に短くできます。
【ほかの選択肢】
(1)(4) 前後の生理食塩液は、点滴の経路を確かめ、薬液を残さず投与するためのもので、院内の手順として省略しない 誤り
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(2) 初回は90分で投与する。30分に短くできるのは2回目以降で、初回の忍容性がよい場合 誤り
(3) 溶解には添付の注射用水を使い、希釈は生理食塩液で行う。5%ブドウ糖液は使わない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問282(厚生労働省 公表)出典元ページ
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