68 歳女性。54 歳の頃、精神科でうつ病と診断され2 年間ほどセルトラリン塩酸塩錠を服用し、回復した。10 年前(58…

薬学実践問題(実務) 第287問

68 歳女性。54 歳の頃、精神科でうつ病と診断され2 年間ほどセルトラリン塩酸塩錠を服用し、回復した。10 年前(58 歳時)に内科でパーキンソン病と診断され、レボドパ250 mg・カルビドパ配合錠(1 日5 錠、朝2 錠、昼1 錠、夕2錠)で治療を開始した。3 年前(65 歳時)から薬の作用時間が短縮し、服用後時間が経つと安静時振戦や運動緩慢など症状の悪化が見られた。舌突出・異常運動、じっとしていられないなどの症状は出現していなかった。服用回数を5 回に分割したところ症状は落ち着いた。この患者は、その後、薬を頻回に内服することを考えると気分がすぐれなくなり、うつ病が再発したため、2 年前(66 歳時)から精神科でセルトラリン塩酸塩錠の服用を再開した。2 ヶ月ほど前から、3 年前(65 歳時)のような症状が起こるようになったと、内科の主治医に相談があった。主治医は、新しく薬物を追加することを検討している。現在の処方は以下のとおりである。(処方1 )レボドパ250 mg・カルビドパ配合錠 1 回1 錠(1 日5 錠)1 日5 回 起床時、10 時、14 時、18 時、22 時 28 日分(処方2 )セルトラリン塩酸塩錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分この患者に追加する薬物として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

正答 (1)
正答は (1)。MAO-B 阻害薬のセレギリンは、セルトラリンなどの SSRI との併用が禁忌で、セロトニン症候群のおそれがあります。 セレギリンの添付文書では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などとの併用が禁忌とされています。セルトラリンの側からも、MAO 阻害薬との併用は禁忌です。この患者はうつ病の再発でセルトラリンを再び飲んでいるため、セレギリンは追加できません。 【ほかの選択肢】 (2) ドパミン受容体作動薬で、wearing-off の改善に使われる 適切 (3) アデノシン A₂A 受容体拮抗薬で、レボドパを使う患者の wearing-off の改善に使われる 適切 (4) COMT 阻害薬でレボドパの分解を抑え、効く時間を延ばす 適切 (5) レボドパの効果を補い、wearing-off の改善に使われる 適切

出典:第107回 薬剤師国家試験 問287(厚生労働省 公表)出典元ページ

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