精神神経科医師より統合失調症治療薬パリペリドンパルミチン酸エステルを処方したいので採用してほしいとの申請が医薬品情報室に…
薬学実践問題(実務) 第334問
精神神経科医師より統合失調症治療薬パリペリドンパルミチン酸エステルを処方したいので採用してほしいとの申請が医薬品情報室に提出された。本剤については、過去に安全性速報が発出されている。そこで、本剤の採用にあたり、医薬品情報担当薬剤師による対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- (1)直ちに精神神経科に安全性速報の内容を情報提供し、追って院内にも周知するよう努める。
- (2)パリペリドンパルミチン酸エステル水懸筋注が処方される患者・家族に安全性速報の内容を含めて説明する。
- (3)調剤室の掲示板に目立つように安全性速報を掲示し、調剤業務に役立てる。
- (4)急激な精神興奮などの治療を要する患者への使用に限るよう院内に周知する。
- (5)リスペリドン持効性懸濁注射液を使用中の患者リストを作成の上、医師と共有し、パリペリドンパルミチン酸エステル水懸筋注への今後の変更について検討する。
正答 (4)
正答は (4)。パリペリドンパルミチン酸エステルは持効性の製剤で、急激な精神興奮の治療が必要な不安定な患者には使いません。
この注射剤は一度打つと長く効くため、添付文書では、急激な精神興奮などの治療や複数の抗精神病薬の併用が必要な不安定な患者には用いないこととされています。安全性速報(ブルーレター)は死亡例の報告を受けて出されたもので、その内容を処方する医師・調剤する薬剤師・患者に確実に伝えます。
【ほかの選択肢】
(1) 処方を申請した診療科へ直ちに伝え、院内にも周知する 適切
(2) 使う患者や家族にも、注意点を含めて説明する 適切
(3) 調剤室に掲示して、調剤の時に確かめられるようにする 適切
(5) 同じ成分系統の持効性注射剤を使う患者を把握し、切り替えを医師と検討する 適切
出典:第107回 薬剤師国家試験 問334(厚生労働省 公表)出典元ページ
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