10 歳男児。体重30 kg。1 週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感冒との診断を受け、咳止めと解熱剤を処方さ…
薬学実践問題(実務) 第338問
10 歳男児。体重30 kg。1 週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感冒との診断を受け、咳止めと解熱剤を処方されて帰宅した。2 、3 日前より咳嗽と喀痰が次第に強くなり、微熱も持続するため再度受診し胸部レントゲン検査を実施したところ炎症所見が観察され、大学病院へ搬送入院となった。入院後PCR 検査の結果、マイコプラズマ肺炎の診断を受けた。以下が入院日の処方である。(処方1 )クラリスロマイシンシロップ用10% 1 回1.0 g(1 日3.0 g)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分(処方2 )カルボシステインドライシロップ用50% 1 回0.6 g(1 日1.8 g)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分(処方3 )サルブタモール硫酸塩吸入液0.5% 1 回0.3 mL(1 日1.8 mL)1 日6 回 4 時間毎 ネブライザー吸入薬剤師が訪室し、母親に服薬指導を実施することになった。服薬指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)処方1 を内服する場合、水で飲めない場合にはジュースやヨーグルトでもよい。
- (2)処方1 と処方2 を一緒に内服すると苦味が強くなる可能性があるため、間隔をあけて飲ませる。
- (3)処方2 は、痰が出なくなったら中止してもよい。
- (4)処方3 を吸入中は、顔色や呼吸の様子に注意を払い、気分が悪くなったり呼吸が苦しくなったりしたら中止する。
- (5)処方3 の1 回の吸入終了後も、咳がひどいようであれば、直ちに2 回分吸入を実施してもよい。
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。クラリスロマイシンのドライシロップは酸性のものと一緒だと苦くなるのでカルボシステインと間隔をあけ、吸入中は顔色や呼吸を見守ります。
クラリスロマイシンのドライシロップは、苦味を隠すコーティングが酸性の環境で溶けやすく、酸性のカルボシステインのドライシロップや果汁などと一緒にすると強い苦味が出ます。サルブタモールの吸入では、動悸・ふるえなどが出ることがあり、具合が悪くなったら中止して知らせてもらいます。
【ほかの選択肢】
(1) 酸性のジュースやヨーグルトと一緒に飲むと苦味が強くなる 誤り
(3) 自己判断で止めず、医師の指示に従って飲み続ける 誤り
(5) 決められた回数・間隔を守り、続けて2回分を吸入しない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問338(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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