30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事にも集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診…

薬学実践問題(実務) 第217問

30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事にも集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診した。その場で、簡便なアレルギー検査を行うことになった。この検査キットは、抗原抗体反応を利用したクロマトグラフィーの原理を用いている。患者の血液サンプルを用いた約20 分の検査で、ハウスダスト系(ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑)、花粉系(スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ)の計8 種類のアレルゲンに対するアレルギーの有無を判定できる。図の検体(血液)滴下部にこの患者の血液サンプルを滴下して5 分待ち、続いて展開液滴下部にキットの展開液を滴下して15 分待ち、判定部に出現するバンドを確認したところ、下図のように、C(コントロール)以外に1 本のバンドが認められた。その後、詳細な検査も行い、患者はスギ花粉症と診断され、薬物療法による治療を受けていた。患者から薬を服用すると眠気があり仕事に差し支えることが多いとの訴えがあったので、医師はスギ花粉飛散シーズン後に舌下免疫療法を勧めていた。今回、舌下免疫療法による治療が開始されることになり、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。なお、初回である翌朝の分は処方した耳鼻科医の前で服用する予定である。また、薬剤師は、この処方医が舌下免疫療法に関する講習を修了していることを確認した。(処方)シダキュアスギ花粉舌下錠(注)2,000 JAU 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 7 日分(注:スギ花粉症の減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬)この患者への舌下免疫療法に関する説明として誤っているのはどれか。1つ選べ。

薬剤師 2023年(令和5年) 第217問のグラフ
正答 (5)
正答は (5)。シダキュアは最初の1週間は2,000 JAU、2週目からは5,000 JAU に増やして続けるので、「減らしていく」は誤りです。 舌下免疫療法は、アレルゲンを少量から投与して体を慣らす治療で、スギ花粉の飛ばない時期に始め、数年続けます。初回は医師の監督のもとで服用し、服用後しばらくは副作用(口の中の腫れ・かゆみ、アナフィラキシーなど)に注意します。 【ほかの選択肢】 (1) 舌の下に置いて1分間保持し、その後飲み込む。その後5分間はうがいや飲食を控える 正しい (2) 服用の前後は、激しい運動・入浴・飲酒など血流が良くなることを避ける(アナフィラキシーなどを起こしやすくなるため) 正しい (3) スギ花粉症の治療薬で、ほかのアレルギーに効くとはいえない 正しい (4) 口の中に傷や炎症があると副作用が出やすく、相談してもらう 正しい

出典:第108回 薬剤師国家試験 問217(厚生労働省 公表)出典元ページ

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