13 歳女児。身長150 cm、体重42 kg。昨夜から38.5 ℃の発熱があり、今朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭…
薬学実践問題(薬理) 第262問
13 歳女児。身長150 cm、体重42 kg。昨夜から38.5 ℃の発熱があり、今朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方1 及び2 )を持って来局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方1 が処方3 へ変更となった。(処方1 )バロキサビル マルボキシル錠20 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 夕食後 1 日分(処方2 )アセトアミノフェン錠200 mg 1 回2 錠発熱時 5 回分(10 錠)(処方3 )オセルタミビルカプセル75 mg 1 回1 カプセル(1 日2 カプセル)1 日2 回 朝夕食後 5 日分処方1 及び3 のいずれかの抗インフルエンザ薬の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)RNA 依存性RNA ポリメラーゼを阻害することで、ウイルスRNA の複製を阻害する。
- (2)キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を阻害することで、ウイルスmRNAの合成を阻害する。
- (3)ウイルスに結合してエンベロープの融合・脱壳を阻害することで、ウイルスRNA の宿主細胞への輸送を妨げる。
- (4)ノイラミニダーゼを阻害することで、新しく形成されたウイルスの感染細胞からの遊離を抑制する。
- (5)RNA 依存性DNA ポリメラーゼを阻害することで、ウイルスRNA からDNAへの逆転写を阻害する。
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。バロキサビルはキャップ依存性エンドヌクレアーゼを、オセルタミビルはノイラミニダーゼを阻害します。
バロキサビル マルボキシルは活性体になって、ウイルスの mRNA の合成に必要なキャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害します。オセルタミビルは活性体になって、ノイラミニダーゼを阻害し、新しくできたウイルスが感染した細胞から離れるのを抑えます。
【ほかの選択肢】
(1) RNA 依存性 RNA ポリメラーゼの阻害はファビピラビルの機序 誤り
(3) 脱殻を妨げるのはアマンタジン(M2 タンパク質の阻害)で、処方にない 誤り
(5) 逆転写酵素の阻害は抗 HIV 薬などの機序 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問262(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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