55 歳男性。ゲーム開発企業に勤務しており、勤務時間中はディスプレイを見ることが多い。1 年前より、目のかすみと視野の一…
薬学実践問題(薬剤) 第277問
55 歳男性。ゲーム開発企業に勤務しており、勤務時間中はディスプレイを見ることが多い。1 年前より、目のかすみと視野の一部が見えづらく感じたため、眼科を受診したところ、緑内障と診断され、処方1 にて治療している。今回の受診の際、眼圧が高くなっていることを指摘され、処方2 が追加となった。(処方1 )ビマトプロスト点眼液0.03%(2.5 mL/本) 1 本1 回1 滴 1 日1 回 朝 両目点眼(処方2 )チモロールマレイン酸塩持続性点眼液0.25%(2.5 mL/本) 1 本1 回1 滴 1 日1 回 朝 両目点眼〔添加剤〕 ジェランガム、トロメタモールベンゾドデシニウム臭化物、D︲マンニトール処方2 の製剤が持続性を示す理由として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)油性の溶剤を用いて、薬効の発現を緩やかにしている。
- (2)薬物と添加剤が不溶性の複合体を形成している。
- (3)体温により、結膜嚢での薬物滞留性を向上させる物質が添加されている。
- (4)涙液の成分により、結膜嚢での薬物滞留性を向上させる物質が添加されている。
- (5)涙液のpH で徐々に溶解する懸濁粒子が配合されている。
正答 (4)
正答は (4)。ジェランガムが涙液中の陽イオンでゲルになり、結膜嚢での薬の滞留性を高めます。
ジェランガムは、涙液に含まれるナトリウムなどの陽イオンに触れるとゲル化する多糖類です。点眼後に結膜嚢内でゲルとなって薬を長くとどめるため、1日1回の点眼で効果が続きます。
【ほかの選択肢】
(1) 水性の点眼液で、油性の溶剤は使っていない 誤り
(2) 薬物と添加剤の不溶性複合体で持続させる製剤ではない 誤り
(3) 体温でゲル化するのはメチルセルロースなどを使う別の持続性点眼液。この製剤はジェランガムによる 誤り
(5) 懸濁粒子を配合した製剤ではない 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問277(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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