34 歳女性。身長165 cm、体重40 kg。統合失調症の診断を受け、外来にてリスペリドン経口製剤で治療を受けていた。…
薬学実践問題(実務) 第282問
34 歳女性。身長165 cm、体重40 kg。統合失調症の診断を受け、外来にてリスペリドン経口製剤で治療を受けていた。内服継続にて症状は安定してきたため、医師が患者にリスペリドンの持効性注射剤について説明したところ、患者はその使用を希望した。そこで、リスペリドンの投与並びに持効性注射剤へ剤形変更する際の注意点について、担当医から医薬品情報管理室に確認があった。(検査値)AST 36 IU/L、ALT 18 IU/L、BUN 5.8 mg/dL、血清クレアチニン0.92 mg/dL白血球4,200/μL、赤血球340 × 10⁴/μL、Hb 10.5 g/dL血小板32.5 × 10⁴/μL(処方)リスペリドン持効性懸濁注射液25 mg1 回25 mg 2 週間間隔で、臀部に筋肉注射する添加剤バイアル中 dl︲ラクチドグリコリド共重合体専用懸濁用液 カルメロースナトリウム、塩化ナトリウムリン酸水素二ナトリウム二水和物、ポリソルベート無水クエン酸、水酸化ナトリウム薬剤師が医師に伝える注意点として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)毎回、同一部位に注射する。
- (2)最大量に増量しても効果が認められない場合は、クロザピンを併用する。
- (3)薬剤の調製は、冷所から常温に戻して行う。
- (4)無月経や月経障害が起こる可能性を、患者に指導する。
- (5)悪性症候群を疑う症状が現れた際には、次回の投与量を減量する。
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。この持効性注射剤は冷所で保存し、調製の前に室温に戻します。リスペリドンは高プロラクチン血症による無月経などを起こしえます。
リスペリドンはドパミン D₂ 受容体を遮断するため、下垂体からのプロラクチンの分泌が増え、無月経・月経障害・乳汁分泌などが起こることがあります。若い女性の患者にはあらかじめ伝えておきます。持効性懸濁注射液は冷所保存の製剤で、調製の前に室温に戻してから専用の懸濁用液で懸濁します。
【ほかの選択肢】
(1) 臀部の筋肉内に、左右交互に注射する。同じ部位への繰り返しは避ける 誤り
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(2) クロザピンは持効性抗精神病剤を投与中の患者には禁忌で、併用しない 誤り
(5) 悪性症候群が疑われたら投与を中止して対処する。持効性製剤は薬が長く体に残ることにも注意する 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問282(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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