22 歳女性。身長163 cm、体重39 kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服用した。自室でぐったりしているところを母…
薬学実践問題(実務) 第291問
22 歳女性。身長163 cm、体重39 kg。希死念慮があり、市販薬を大量に服用した。自室でぐったりしているところを母親が発見し、救急搬送となった。部屋には、1 箱20 錠入包装の鎮痛剤(1 錠中アセトアミノフェン300 mg 含有)の空箱2 箱と40 錠分の空のPTP シートがあり、アルコール飲料の350 mL 缶が多数散乱していた。母親の話から、服用後約7 時間程度経過していることがわかった。病院到着時、バイタルサインの大きな問題はなかった。救急科において、医師と薬剤師により治療方針に関するカンファレンスが行われた。対応として誤っているのはどれか。1つ選べ。
- (1)患者がアルコールを当日飲んでいたかどうかを母親に確認する。
- (2)解毒剤投与の前に、胃洗浄を優先して実施する。
- (3)患者の治療経過のモニターとして、肝機能検査を実施する。
- (4)血中アセトアミノフェン濃度を測定する。
- (5)解毒剤は特異な匂いがあるため、投与時はソフトドリンクなどに混合する。
正答 (2)
正答は (2)。服用から約7時間たっており胃洗浄の効果は乏しく、解毒剤のアセチルシステインをできるだけ早く始めることを優先します。
アセトアミノフェン中毒の解毒剤アセチルシステインは、グルタチオンを補って NAPQI を無毒化します。服用後8時間以内に始めると肝障害を最も防げるとされるため、効果の乏しい胃洗浄を先に行って開始を遅らせるのは誤りです。
【ほかの選択肢】
(1) 飲酒は肝障害の危険を高めるので確認する 正しい
(3) 肝障害の経過を見るため肝機能検査を続ける 正しい
(4) 服用4時間以降の血中濃度をノモグラムに当てはめて治療の要否を判断する 正しい
(5) アセチルシステイン内用液は硫黄のにおいが強く、ソフトドリンクなどで薄めて飲ませる 正しい
出典:第108回 薬剤師国家試験 問291(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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