54 歳女性。数ケ月前より、咽頭痛及び頸部リンパ節腫脹を認めた。精査の結果、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B 細胞リンパ…
薬学実践問題(実務) 第217問
54 歳女性。数ケ月前より、咽頭痛及び頸部リンパ節腫脹を認めた。精査の結果、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫)と診断され、初回治療としてR︲CHOP 療法を開始するために入院となった。化学療法施行前にB 型肝炎ウイルスのスクリーニング検査を実施したところ、次の検査結果であったため、以下の処方が開始となった。(検査結果)HBs 抗原(-)、HBc 抗体(+)、HBs 抗体(+)、HBV︲DNA 量25 IU/mL(基準値20 IU/mL)(処方)エンテカビル錠0.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 7 日分この処方に関して薬剤師が留意しておく内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)飲み忘れた場合、次の就寝前に2 回分をまとめて服用する。
- (2)食事により吸収が低下するため、服用前後2 時間は食事をしない。
- (3)処方された薬剤を服用中でも、化学療法を開始する。
- (4)腎機能に応じた用量調整の必要はない。
- (5)この処方は継続せず、1 週間で終了する。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。エンテカビルは食事で吸収が下がるので空腹時に飲み、服用を続けながら予定どおり化学療法を始めます。
エンテカビルは、食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前の空腹時に飲みます。HBV の再活性化を防ぐ目的なので、化学療法を延期する必要はなく、並行して続けます。
【ほかの選択肢】
(1) 2回分をまとめて飲まない 誤り
(4) 腎臓から排泄されるので、腎機能(クレアチニンクリアランス)が下がっている場合は投与の間隔を延ばすなど調節する 誤り
(5) 予防のための投与は、化学療法の間と、終わってからも少なくとも12か月ほど続ける 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問217(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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